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双極症の私の躁の時とうつの時

こんにちは。はじめましての方ははじめまして。森国司(モリクニツカサ)と申します。

私は双極症という疾患をかかえており、躁うつの気分の波が社会生活に影響を及ぼしてしまう体質です。それでも何とか波と付き合いながら今までやってきました。

私自身がどのようなスタンスで発信をしているかは、以下の記事を見ていただけると嬉しいです。

この記事では、双極症当事者の私自身がどのような形で躁うつの症状が出るのかについて書きます。
項目が多いので、気になったところに飛んで見てください。もちろん全部読んでいただけるのも大変嬉しいです。


私が躁うつの症状が強く出ている中支えてくれたパートナー(妻)のマインドマップをベースにエピソードを交えながら進めていきたいと思います。

妻作の躁うつの波を振り返って症状を整理したマインドマップの一部抜粋

躁の場合

マイワールド没入

私の場合は、これが躁の時の最も特徴的な症状かもしれません。簡単にいうと、妄想と現実の区別をつけずに、自分の頭の中のマイワールドの「設定」を現実のものとして行動してしまいます。

例でいくと「自分は人類を創造した神で、目の前にいる二人は自分が創造した存在。この二人以外の人類は存在せず滅びてしまっている。テレビなどから流れてくる情報はAIが生成したもの」というような、どこぞのSF小説にありそうな設定でも、本気で信じ込んでしまいます。正確にいうと汎用人工知能やタイムリープなど他にも設定盛り盛りワールドなのですが、今は本題ではないので省略しました。

この「神化」の記憶は、普通に残っています。なので、「もしそうだとしたらどのような感情になるのか」を想像しやすいことになります。なので、私はゆくゆくは自分の躁の設定の経験を使って小説やマンガなどの創作活動に活かしてみようと考えています。

多弁

よく喋ります。元々の気質が話す方ではあるんですが、相手が話しているのを遮って話してしまいます。いつもよりも、せっかちさんになっているからです。
これを自覚してからは、躁でもうつでもない平常運転の時でも相手の話を聞くことを意識する傾聴力を高めようと捉えています。

強弁

怒りっぽくなり、語気が強く荒くなります。これは大問題です。怒って良いことなんてこの世には存在しません。特にうちの家庭は妻の性格がとても優しく怒りなんてものとは対局の存在なので、最も対策が必要なもののひとつと言って良いです。
躁の時に怒りを抑えるために私たちが対策したのは、それをテーマにした音楽を作ることでした。その際に作った曲は以下になります。

不眠

基本的にまとまった時間、寝ることができません。夜中にベッドに入るものの、寝ることを早々に諦めてまた活動を始めてしまいます。
躁状態で思考が無敵状態というのもあり、夜寝れない間は「日本はもう寝ているから、自分は今アメリカ時間で生きているんだ」などといった考え方をしてしまったりします。
寝れなくなるのは積み重なっていくと身体と脳にどんどんダメージを蓄積していってしまいます。それでも躁状態の時は覚醒しているような気になってしまうので、活動を続けてしまいます。

人と交流したがる

躁の自分は、やたらと人と交流したがります。元来はそこまで積極的に飲みに行ったり人と遊びに行ったりするタイプではないのですが、躁の時は誘われれば行くし自分からも誘います。連日連夜でも大丈夫!状態です。

また、テキストコミュニケーションもフッ軽になります。しばらく連絡とっていなかった人やSNSではじめましての人とも積極的に交流をはじめます。

散財しがち

お財布の紐がゆるくなります。いらないものを買ってきてしまうというより、普段からよく買うものをとんでもなく沢山買ってしまいます。私の場合は、本です。躁のひと波の間に100冊ではきかないぐらいの量を買いました。通常時だったら兼ね備えている購買行動に関する計画性とコスパを考える機能が失われてしまっている感じです。

集中力がない

あれやこれやと気になることが移ろいでいくため、ひとつのことを一定時間続けることができないぐらい集中力がありません。
「よし、読書しよう」と思い立った場合、ガバッと20冊ほどを抱えて机の上に並べて、次から次へと切り替えながら数分ずつ読みます。
何か作業をしようと思っても、10分以上続くようなお仕事はなかなか手につかず完了することができません。タスクを細切れにして短い集中力の積み重ねで終わらせるしかありません。

スーパーマン思考

躁の時は基本的に「自分は何でもできるんだ!」という強い自信を持っています。通常時と比べて、はるかに自分の意見に強い自信を持ちます。
躁による活動量や行動範囲の拡大とあいまって、トライしたことない領域で臆さず何かしら行動を始めてしまいます。問題なのが、過剰に自信を持ちすぎて、「その道のプロになって食っていくんだ!」などとポイントオブノーリターンを超えてしまうような選択を望んでしまうことです。

うつの場合

よく寝る

うつが最もひどいときは20時間以上寝ます。そこまでいかなくても15時間以上寝るのはざらにあります。

話をしたがらない

普段はいつも話している妻とさえ、ほとんど話せなくなります。

お風呂をサボる

お風呂に入るほどのエネルギーがなく、サボってしまいます。なぜか歯磨きはできます。

優柔不断

何かを決めることができません。特に仕事系はかなり厳しいです。

食が偏る

新しい味を避けて、極端に同じ食べ物ばかりを好みます。その対象がジャンクフードなので、健康に悪いです。

高いところを怖がる

元々高いところは得意ではないですが、うつの時はマンションの室内ですらちょっと怖くなるぐらいに極端に怖がります。

既知のもので時間を潰す

新しいことをする気力がないので、今まで読んだことあるマンガを永遠ループして時間が過ぎるのをやりすごします。

最後に

結局、躁の時もうつの時も、等しく自分自身だと思っています。より正確にいうと、等しく自分自身だと思って毎日を幸福に生きようと考えています。
肩の力を抜いて、全てが自分自身で、良いと思うところも悪いと思うところも受け入れることが重要だと考えています。そうでもしないと精神が持ちません。
こうして自分自身と向き合いながら言葉を綴り言語化すること自体が、私にとっては自分の躁うつの波との付き合い方でもあります。整理して客観的に自覚することが重要だと考えているためです。
そして何よりも、この活動が同じ悩みを抱えている方々の役に立つかもしれないという貢献感を大事にしたいと考えています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。

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