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双極症の波に振り回されないために実践している3つのこと

はじめましての方ははじめまして、こんにちは。森国司(モリクニツカサ)と申します。

この記事では、双極症の波に振り回されずに自分の人生を生きることができるように実践している3つのことについて書きたいと思います。
通院と投薬については大前提なので、含めません。


人と継続的に対話をする

これが何より一番必要だと考えています。自分自身の思考の殻に閉じこもってあらぬ悲劇的な方向に思考が進み過ぎないようにするためには、人と対話する機会を一定量設けるのは必須だと思っています。
双極症の人でなくても健全な精神で過ごすためには人と話すことは必須だとは思うのですが、双極症の場合はなおのこと重要だと考えます。
信頼できる人と継続的にコミュニケーションをとって、頭の中にとどめずに言葉にして現実のものとして形にする習慣を大事にしています。

具体的には、私の場合はパートナー(妻)と自分の抱えているあらゆることを話すようにしています。仕事の話からSNSの投稿に至るまで、時間の許す限り何でも対話するようにしています。

手書きで考えを吐き出し整理する

人と話すだけではなく、紙とペンを用いて自分自身と向き合うことも重要です。私の場合、少し特殊かもしれませんが、手書きする対象は2種類あります。
ひとつがノートで、これはイメージしやすいかと思います。その時の考えや学びなど、何でも気になったらノートに書き溜めておく。その場で整理するために書くというよりも、次の日以降に「自分の考えが何だったか」を振り返るために使います。
ふたつめが本で、本を読みながら気になったところに色を塗ったり余白に書き込みます。本に記載してあることは変わらない一方で、私の書く内容は躁の時と鬱のときで大きく異なります。

ひとつ例をあげます。

成功の秘訣は、よく働き、よく遊び、無駄口を慎むことです。

『アインシュタインの言葉 エッセンシャル版』004

この記述に対し、躁の時は「これは本当に要注意。俺は多弁になりがち。承知です。ムダ口は慎みます。」と書き込んでいます。
うつの時は、「ウツで休んでいる今、何も予定がない毎日で自分は何をすべきかに悩んでいる。作家の夢は少し行動してみた。」と書き込んでいます。
書きっぷりも含めて、同じ人が同じ文章に書き込んだものとは見た感じでも思えないのですが、どちらも自分自身であり、自分の偽りのない気持ちとして理解するように努めています。

自由な環境に身を置く

自分自身が何を好み、何をやりたいのかと向き合い続けながらも、それが実現できる自由な環境にできるだけ身を置くようにすることも重要だと考えています。ストレスがある環境に身を置かないことも含んでいます。

躁鬱病の人は我慢するのが向きません。「この道一筋」は身に合いません。ずぅーとではな いにしても、「吾が・まま」で行かないと波が出ます。「私さん、私さん、今何がしたいの ですか?」と自分の心身に聴いてみながら行動することです。自分の生活を狭くしない事。 広く広く手を出す事。頭はにぎやかにして、あっちふらふら、こっちふらふらがよろしい。 やってみて良くなかったら止めたらよいだけです。生活が広がるほど波が小さくなります。

『神田橋語録』

上記のように、精神科医の神田橋先生が書いた『神田橋語録』にも、ドンピシャな内容が書いてあります。

最後に

双極症の波に振り回されないために実践している3つのこと、いかがでしたでしょうか。双極症当事者の方や支えていらっしゃる周囲の方々にとっては何か少しでもヒントになれば嬉しいです。
双極症自体には日常的に関わりがない方にも、これを機に双極症について少しでも理解が深まると何よりです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

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