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『ちいさな会社のおおらかな経営』を読み、自分のミッションが明確になった話

「会社をどうしていきたいんですか?」

アトツギとして家業に入社後、いろんな人からこの質問を受けてきました。

正直、ぼくには「売上100億円を目指したい」といった野心はありません。一方で、「地域の雇用を増やして社会貢献したい」という崇高な精神も持ち合わせていません。

唯一あるのは、「家族や友人に自慢できる会社にしたい」という想いだけです。売上アップや地域貢献は手段であって、目的ではありません。

しかし、質問のたび、ぼくは言葉を濁していました。これが求められている回答かわからず、なにより否定されるのが怖かったからです。

だから、すっきりしない気持ちを抱えながらも、その場をやり過ごしていました。


そうしたなかで、木村石鹼工業・木村社長の初著書『ちいさな会社のおおらかな経営』が出版されることを知りました。ぼくはXやnoteを通じて、木村社長の一方的なファンです。不躾ながら発信内容に共感できる点が多く、発売を心待ちにしていました。

発売日に購入してから、もう3回読み返しました。まちがいなく今年買って一番よかった本です。それくらい今の自分に刺さるメッセージがたくさんありました。

なかでも、

「社員がいちばん自慢できる会社」

という言葉を見つけたときに、ぼくはすごく安心しました。自分の想いに自信を持てたからです。これでいいんだと。

同時に、もっと社員に自分の想いを伝えなければならないと思いました。言語化から逃げず、伝わるまで何度でも。今後の課題です。

このタイミングで読めて、本当によかったです。改めて、自分のミッションが明確になりました。

アトツギだけでなく、チームビルディングに悩む経営者にもおすすめしたい1冊です。

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