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日記|0108-0114 距離



1月8日(水) 知らない方がよいこともある

 職場の飲み会。私の知らなかった職場のブラックな部分の話になった。普段、職場で交わることがないので、何も知らなかった。人間関係がどうとか、役職の力関係がどうとか、実はトラブルになっていたとか、とにかく色んな話を聞いた。

 帰り道は、上司と二人で少し離れた駅まで歩いた。二人ともどんよりとしていた。正直なところ、職場の問題とかの話はたぶん好きな方で、それを解決したいと思ってしまう方なのだけれど、思っていたよりも深めの黒い話の数々に辟易としてしまった。知らない方が良いこともあるなぁと思いながら歩いた。食べた肉のせいなのか、話の重たさのせいなのか、気分はあんまり良くなかった。寒空のなか歩く夜道は、ひんやりとしていて、今は心地が良かった。二人で「どうしようねぇ~」と苦笑いしながら駅まで歩いた。


1月9日(木) 山の中線

 息子は電車が好きで、つい最近も義両親に電車柄の靴下を買ってもらっていたのだが、新幹線、阪急電車など、数ある電車柄の中でも気に入ったのが、まさかの「山手線」の靴下だった。それでも「やまのてせん」とは言えなくて、ずっと「やまのなかせん! やまのなかせん!」って言ってる。でも、なんかいいな。山の中線。


1月10日(金) 2024ベスト本

 夜は、『今宵はここまでに』のインスタライブ。今日は、主催3人の2024ベスト本を3冊ずつ紹介した。私からは、野崎まど『小説』、近内悠太『利他ケア傷の倫理学』、ハン・ガン『菜食主義者』を紹介した。どれも読まれてほしい本ばかり。あとは、お年玉本企画もやった。応募者に対して、本をプレゼントする、みたいな。全部で3冊で、その一冊一冊ごとにWebアプリのルーレットを回した。意外と盛り上がって、いい感じかも。

 終了後、簡単な打ち合わせをこれまたインスタライブ上でやって終了。その後、またまた活動内容のまとめと、次回の広報をつくる。こういうの早くやらないと、やらなくなっちゃいがち。だけど、1時間くらいかかって0時30分。せめて30分くらいで終わらせられるくらいにならないと、続かないな。

2024ベスト本 3冊×3人


1月11日(土) 熱中の間に集中

 息子とふたりの休みの日。息子がテレビに熱中している間にやるべきタスクをこなしていく。掃除、芥川賞予想まとめ、文フリ宣伝用の画像作成など。全部で二時間くらいかかったけれど、今日やっておきたかったタスクをこなせていい感じ。息子もちょうどテレビに飽きたところで終わることができた。

 夜は、文学フリマ京都に向けた最終打ち合わせをzoomで。なんか全員疲れていて、15分程度で打ち合わせ終了。当日はテンション上げてくぞー!


1月12日(日) 距離

少しだけでもやってみることは大事。
ちょっとでもやってみると、
距離がわかる。

それは
達成の距離だったり、
目標の距離だったり、
才能の距離だったり。

情熱の距離だったり、
願望の距離だったり。


1月13日(月) 背中ストーブ

 突然だけど、貼るホッカイロの素晴らしさについて書きたい。うちの母はよく貼るホッカイロを利用していて、冬になれば毎日貼っているようなヘビーユーザーだった。それを幼少期から見ているからこそ、貼るホッカイロにはなんだかババクサイ、ジジクサイというようなイメージがあり、今まで使用することがなかった。そもそも「ほんまに暖かいんか?」と懐疑的だった。

 それが年末、今期最低気温になるよ~! というニュースが出た時に、妻がスススッと貼るホッカイロを差し出してきた。うわ、出た。おかんのやつや、と俺は思ったが、まぁ試しにと腰の辺りに貼ってみた。

 それが、だ。なにこれ。とってもあったかい。幼少期の冬。あまりにも寒すぎてストーブの真ん前に座って背中を温めて、その場から離れられなくなったことを思い出す。なに、これ。背中ストーブやん。背中にストーブ当ててるやつやん。ほんと最高。外でても、寒い中バイク運転してても、ずっと背中ストーブ。あぁ、ずっと背中ストーブ。

 その日以来、私は貼るホッカイロの虜になってしまった。貼る面のテープ剥がすだけであったかくなるの、まじでなんなん? 誰が思いついたん? 発明者を両手で握手してハグしたい。貼るホッカイロが完成するまでの道程にいた、研究者や発明者や販売者の人たち皆の肩を叩きたい。そのくらいの気持ちに今なっている。おかんへ。貼るホッカイロとなら冬を越せそうです。


1月14日(火) 芥川賞受賞予想ライブ

 夜は友人に付き合ってもらって、インスタで「芥川賞受賞予想ライブ」をした。想定していたよりも参加者が多くて嬉しかった。聞き手として一緒にライブをしてくれた友人は、今回の候補作を一冊も読んでいない。にも関わらず、私の本の説明に対しての質問が的確で、その本の幅を広げてくれたと思う。有難い。

 ライブの中で最も盛り上がったのは『字滑り』という作品だった。ある日突然、文字が滑って、漢字がひらがなに、ひらがな漢字になってしまう現象を描いた作品。みんな本を読む人だからか、「言葉」に興味がある人が多かった。ちなみに一番みんなで語りたい本もこの本。

 1時間くらいでライブは終了。あー楽しかった。また次回もやりたい。さて、ここで私の予想をのせておきます。第172回芥川賞は乗代雄介さんの『二十四五』! もういい加減、芥川賞をあげてくれ! 次点は『ゲーテはすべてを言った』! 弱冠23歳の才能! 大穴は『字滑り』! やっぱり面白かった! 明日の選考会が楽しみ! おやすみ!


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