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2021年10月読了本を紹介します@つじりの図書室
本を読みます。
読んでいる本のジャンルはけっこうバラバラで、雑食です。
今回のnoteでは、10月に読んだ本をまとめて紹介します。
もし、気になった本などがあれば、ぜひリンクをクリックして詳細を覗いてもらえたらと思います(^^)
それではいってみましょー!
今月は11冊読みました。
1.においが心を動かす
この本、正直に言ってバリ難しかったです。カッコつけて手を出した自分を恨むほどに。
この本で唯一勉強になったのが、においは味わうために必要ってこと。ほら、鼻が詰まってると少し味わいが減る感じがするじゃないですか?僕たちの嗅覚には、においから味わいを広げる機能があるんです。そう思うとコロナのにおいと味が分からなくなる、という症状はセットなのだな、と理解できました。
2.ホモ・ルーデンス
この本も僕にとっては、まあまあ読みにくい本で、ちゃんと解釈できているかは微妙です。だけど、遊びから文化へ、という仮説自体はとても面白く、証明しようのないものを古今東西の文化史から解明しようとした著者には頭が上がりません。僕は普段から「意外と真面目」って言われることが多いので、もう少し遊びを覚えようと思います。
3.どうやら僕の日常生活はまちがっている
あーあ。人のエッセイってほんと面白い。てかやっぱり芸人さんだからか、意識的か無意識的かちゃんとフリとオチがついている気がする。シンプルなエッセイの中に芸人さんの秘技みたいなのが隠れている気がする。もし2回目を読むとしたら、そんなことにも着目しながら読んでみたいなぁ〜
4.舞台
はじめての西加奈子さんの小説でしたが、とても面白く読めました。淡々と描かれていくストーリーの中に抑揚ある文章表現で楽しませてくれました。たぶん誰もが自分の本性に発狂しそうな時があると思う。僕も主人公の気持ちに共感できるところが多々ありました。それにしても西さん小説良き!
5.批評の教室
「批評」というのは、自身が作品に抱く「感想」の奥にある“なぜ”を様々な情報材料から解明しようとする名探偵のような作業のことだと思いました。
僕は今まで、その作品について“なぜ面白かったのか?”については自分の心情を深掘りすることが多かったです。ところが、それでは自分の思考の域を出ません。
視野を広げるためには、様々な周辺情報を拾って知見を広げる必要があります。
「批評」という作業自体が知識を広げる一端になるのだなあと思いました。
北村さんの整然とした文章の分かりやすさも相まって、批評の面白さを知ることができました。おすすめです。
6.これからの男の子たちへ
初めて読んだ時、男性である僕にとってはとても衝撃的でした。
今まで僕が“当たり前”だと思ってきた事柄は、男性特権に則ったものだったからです。同時に“男の子らしさ”という呪いに関しては思い当たる節もあります。
友人同士で殴り合って楽しんだりすることを理解出来なかったり、強さばかりを競い合って弱音を吐くことができなかったり。とにかく強いフリをしなくてはなりませんでした。うちの子供も男の子です。性別による“らしさ”に縛られない考え方を身につけられように一緒に勉強したいなと思います。
7.モテないけど、生きてます。
これは男性性にまつわる本ですが、別の問題を分かりやすい答えに帰着させるってことは、よくあると思います。(今回は『モテない』という悩みに帰着したように)
よく「自分を責めすぎちゃいけない」とか「たまには他人のせいにしていい」とかいろんな言い方があると思うんですけど、やっぱり一番良いのは、それが自責であれ他責であれ「自分が何に一番困っていたのか」に気づくことだと思うんです。ぐわ〜っとモヤモヤした時、わかりやすい答えに飛びつかないように「語る」なり「書く」なりできるといいな、と思います。
8.絶望を希望に変える経済学
名だたる経済学者においても、この先の世界の経済や状況を正しく予測することは難しいようです。ただ、今と過去を“正しく見る”ことはできる。「とりあえず悲観的に考えるのでなく、よく事実を見て行動しようよ」という正にファクトフルネスな本でした。きっとファクトフルネスぐらいキャッチーだったらバカ売れしてたに違いない!
9.マーケターのように生きろ
「他人の期待に応える」というのは、なんだかダメな風潮がありますよね。現代は個人が輝く時代。個を磨く時代。でも、自分を磨いていくだけじゃいつか頭打ちが来ます。人間の本来の幸福とは「貢献」すること。本書は、その「貢献」できる場所を自ら能動的に探していく、という点で他書とは違う側面を見せてくれています。
10.傘のさし方がわからない
さすがnoteの女王のエッセイは、やっぱり面白い。真面目なのか、そうじゃないのかさっぱり分かんない。笑 けど、それが彼女の素であり、彼女がほんとに見てる世界をちゃんと文字にしてるんだろうなあ〜と思います。彼女の文章の良いところは「さりげない」ところだと勝手に思ってます。押し付けがましくない。風が通り過ぎた後に、花の香りだけが残る。そんな風に読んだ後に、何かが残る。そういう文章なんです。兎にも角にも僕はエッセイが好き。エッセイは、人が見てる世界を見せてくれるから、やっぱり好き。
11.変半身(かわりみ)
信じることって、それだけで力になるんだけれど、それがいわゆる常識や法とは別の真実になってしまった時、人は恐ろしい力を持つのだな、と怖くなりました。スーパーファミンコンのカセットを入れ替えるように、その人たちの真実や信じていることを入れ替えたら?というお話。
「人間はからっぽ。その時信じているものによって操られる入れ物なんだよ」著者の村田さんからそう皮肉られているような気がした本です。怖いです。
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その他、インスタグラムでは、読んだ本の紹介などを行なっています。
ぜひ、覗いてみてください〜❗️
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