2022年2月に読んだ本を紹介します
今月も読了した本を紹介したいと思います。
2月は10冊読みました。
1.自分のアタマで考えよう
考えることの大切さや、考え方を教えてくれる本。
この本で印象的だったのは「知識は時に思考を邪魔る」ということ。データや事象を見た時に、どこかで見聞きした、もっともらしい答えを当てはめたりしていませんか?
本書では?①なぜ?(why)②だから何?(So What)という2つの質問から自分のアタマで考える練習を行なっていきます。
2.人生ミスっても自殺しないで、旅
自殺をしようと思って、ヨーロッパへ旅に出た著者の話。自殺するつもりが、旅の中で本当は「生きたい」と感じている自分と出会う。
その旅から10年くらい経ってからの本書の刊行ですが、今の著者の主張は「人生ミスっても自殺しないで、旅がよい」
なんでそう言えるのか?は著者自身も分からないとのことなのですが、文字で一緒に旅をしてきた読者は、なんとなくその理由が分かるような気がします。
3.自分の時間を取り戻そう
ちきりんさんシリーズ。
今回のテーマは「生産性」です。
生産性というのは「成果÷かけた時間やお金」で算出されます。
僕たちが往々にしてやってしまいがちなのは「かける時間」を長くして成果を上げること(残業したり、ね)。
そうではなく、より少ない投資(時間、お金)で、より高い成果を上げる。
思考停止にならず、自身の生産性を上げて、自分の時間を取り戻そう〜という本でした。良きです。
4.マチネの終わりに
平野啓一郎さんの小説です。石田ゆり子さん、福山雅治さん主演で映画化もされています。
6年で3回しか会わなかった40代にさしかかる2人の恋。
なぜ3回しか会えなかったのかは、物語で一波乱あったからなのですが、「大人」な2人は、その運命を大人しく享受してしまったのでした。
読みながら発狂していた僕はまだまだ未熟者。
これが大人の恋なら、寂しすぎるよ。と思わせてくれた一冊です。
5.最強脳
「スマホ脳」を世に知らしめた著者の本です。
最強脳なんてキャッチーな題につられて買ってしまったのですが、その内容は「スマホ世代の子どもたちに、健全な脳を育ててほしい」という親子向けの本でもありました。
この本では、とにかく運動!が推奨されています。
脳を鍛えるにはとにかく運動しかない。
集中力、記憶力、幸福感、注意力、とにかく脳の全てを運動は鍛えてくれる。
週2〜3日、1回30分、少し息が切れる程度の運動を推奨されています。
取り入れられそうな方は、運動をぜひ取り入れていきましょう〜!
6.マーケット感覚を身につけよう
ちきりんさんシリーズ読破ー!
今回のテーマはマーケット感覚。マーケットとは、「価値」を交換する場所のこと。
そう僕たちはお金とモノ・サービスを交換しているわけではなくて、価値を交換している。
世の中に潜む「価値」に気づく力のことをマーケット感覚と称して紹介してくれています。
7.本を守ろうとする猫の話
神様のカルテで知られる夏川さんの書かれたファンタジー小説です。
物語は言葉を喋る猫が、主人公と共に「本を縛る者」達から本を解放するために立ち向かうというお話。
主人公に語らせる本の想いは、おそらく夏川さんの想いそのもの。
その言葉に触れて、今よりもっと本を大切にしようと思えました。
8.「わかる」とはどういうことか
「わかる」ってどういうことなんだろう?と思ったことはありませんか?
この本は、「わかる」について脳科学の観点から教えてくれる本です。
目からウロコだったのは、「わかる」ためには「好奇心」が大切だということ。
人は興味がなけりゃ「わかろう」としない。
興味を持つから「わからない」に出会い、「わかろう」とし、そして腑に落ちた時「わかった!」となる。
著者はこの事から、「好きこそものの上手なれ」は真だとしています。
あともう一つ。本当にわかったかどうか確かめるには「図にすると良い!」とのこと。
これは僕も実践中なのですが、図にしようとするとより理解が深まる感じがします。
最近流行り?のグラレコなんかは、理解度をアップさせてるのに、とても有効なんじゃないかと思いました。
9.スモールワールズ
6編からなる短編集です。今年の本屋大賞にもノミネートされているので、ご存じの方も多いかと思います。
6編は全てバラバラな物語なのですが、それぞれの登場人物達が、それぞれの物語にチラッと出てきたりして、繋がりを感じられます。
この短編集のすごいところは、作品の雰囲気が1つ1つ違うところ。
サスペンス調のものもあれば、あったかい話もあるし、ホラー調のものだってあります。
まさに「小さな世界の集合体」=スモールワールズ といった構成でした。
刊行記念特別短編もあります。Kindleで無料です↓
10.一万円選書
この本は「いわた書店」の店長の岩田徹さんが書かれた本です。
最近チラホラと聞く「一万円選書」を、最初に実行されたのが、この「いわた書店」さんです。
岩田さんは、一人一人に合った選書をするために「選書カルテ」なるものを、当選者に書いてもらっているそう。
カルテがあることで、顔を合わせていなくても、その人のことをよく理解でき、良い選書につながるそうです。
でも、仮に「選書カルテ」があったとしても、その人にピッタリの本を「選書する」って、中々難しい事だと思うんです。
僕も本をよく読むので、人と本を結びつけられたらどんなに良いだろうと、いつも思います。
選書方法だけでなく、本に対する思いや熱さみたいなものを取り戻せる一冊でした(^^)
1月度↓