京都・北大路橋のナイスな設計
僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。
京都市民にとっての憩いの場といえば「鴨川」
市内の東側を縦断するように流れる鴨川は、夏になると納涼床と呼ばれる屋外の飲食スペースが登場したり、河川敷でカップルや友達同士で等間隔に座る光景が見られたり、桜や紅葉が楽しめたりとそれぞれの季節に応じて、市民の暮らしと密接にかかわっています。
そんな賀茂川河川敷のすぐ近くに、2022年11月「Laughter KAMOGAWAstand」をオープンさせていただきました。
昨年の桜シーズンは沢山の方がお越しになりましたし、朝はランニング、日中はペットのお散歩、晩は家路につく人たちと賀茂川が生活の一部に溶け込んでいることを改めて実感しました。
そのKAMOGAWAstandそばを流れる賀茂川に架かっているのが「北大路橋」
国道が走り、一日の交通量も多い北大路橋ですが、僕には一つお気に入りのポイントがあります。
それが、橋の中間が広くなっていてスペースがあること!
歩道の幅が広くなっており、ここから賀茂川を眺めることが出来ます。
ここのスペースに立ち止まり、賀茂川の景色を写真に収める方も沢山見かけます。
自転車の交通量も多いので真ん中を広くすることで走りやすくしたのか、眺望スペースとして作られたのか、はたまた偶然か。
気になって調べてみたら…
このスペースは「眺望バルコニー」として活用されることを目指して建設されていました。
北大路橋が架けられたのは昭和8年(1933年)のこと。
橋の上には市電が走り、親柱や中間柱上に金閣をイメージした灯籠や本御影石の高欄があったそうです。
しかし、第二次世界大戦中の供出により灯籠は撤収され、さらに市電は昭和53年(1978年)に廃止されます。時代も流れ老朽化も激しくなってきた平成20年(2008年)耐震・補強工事に加え、「眺望バルコニー」の設置などを行い現在の姿になったようです。
ちなみに、この改修の際に撤収された灯篭が復元され、高欄の洗浄再利用も行われているとのことでした。
北大路橋のスペースは「北大路橋が憩いの場になってほしい」と願い作られたスペースでした。
そんな北大路橋すぐにLaughter KAMOGAWAstandがありますので、ぜひ賀茂川の絶景と共にお楽しみください!
もし記事を読んで面白いと感じていただけたら、サポートお願いいたします! コーヒーの勉強や書籍の購入に使わせていただきます。