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なぜ飲食のサブスクリプションは消えたのか
2019年頃は飲食×サブスクリプションが流行した。一方で令和納豆や牛角のような炎上が多発し、結局消えた。
そもそも飲食とサブスクリプションは相性が悪い。本来サブスクリプションと言うものはサービスをフルに利用しない人たちが一定数存在することで成り立つ。あるいは動画配信サービスのようにユーザーの数が増えるほど先行投資の回収がスムーズになるケースもある。
しかし飲食はどうだろう?回転率や利益率が飲食業界では重要となる。なぜなら飲食業界の利益率は基本的に低く、回転率勝負なことが往々にしてあるからだ。もちろんエンゲージメントやキャッシュフローの改善を目的としてサブスクリプションを導入することはありだと思う。しかしながらあまりにも多くの人がそのサブスクリプションを利用すると令和納豆のように利益率は低下するか、牛角のように回転率も低下するかの二択を招く。
一方で成功したケースもある。たとえば野郎ラーメンは背脂系ラーメンをほぼ毎日食べることを余儀なくされる料金設定にすることで料金分の利用を難しくしている。あるいはオフィス街のランチのサブスクリプションサービスを提供するPotluckは食べログやトリップアドバイザー的なマーケティングツールとして店側に売り込むことで運営会社は収益を上げようとしている。少なくともこれくらい緻密に設計すべきで、間違っても生涯無料パスポートを1000人以上に販売してはいけないし、たった月数回の来店で元がとれるような焼き肉のサブスクリプションははっきり言って愚策としか言えない。