久本和明『僕たちはみんなで会社を経営することにした』
友だち( https://note.com/hisamotokazuaki )が本を出版するといことで、ずっと読むのを楽しみにしていました。会社を経営していること、様々なことを学び、採り入れ、独自の?経営手法を模索している様子はSNSを通して知っていたのですが、「じゃあどんなことをしてるの?してきたの?」ということを知ることができた一冊でした。
もうね、友だちだからという贔屓目はなしで素晴らしいの一言。自分は経営者ではないけれど目から鱗、自分なりにこの本から学んだことを仕事で家庭で活かせるといいなあと心の底から思いました。そして、是非自分が勤める会社の社長をはじめ全ての役員、管理職に読んで欲しい。こっそりとデスクに置いておこうかな(笑)それくらい珍しく「他の人にも薦めたくなったビジネス本」です。
こんな会社が本当にあるんだ。しかも日本で。羨ましいな。自分の会社も変えていきたいな。いや、むしろ自分が企業すべきか!?と仕事への意欲も掻き立てられました。彼がどんなことを株式会社ワンピースという企業で実践しているかは、この本を読んで知って欲しいので割愛しますが、「読んでください!」という熱量だけでも伝わって欲しい。そして少しでも多くの人が手に取ってくれると嬉しい。自分の書いた本じゃないけど。
資本主義社会の限界、モノが溢れた社会、モノよりコト(体験)などへのシフト、などなど。成長社会からの分岐点へと差し掛かっている現在ですが、企業のあり方、働き方も見つめ直すときにきていると思います。それは、いま上に立っている人(経営者、管理職)では難しいのではないでしょうか。意識の変革って大変だし、それに気づけている人ならすでに行動に移しているはず!?ニュースで見聞きする「働き方改革」という言葉。このフレーズだけが独り歩きして中身が伴っていないようにずっと思っていました。企業側が社員に対して「やってあげてる」という態度や意識が潜在的にあるように感じてしまう。悲しい現状(すべての企業がそうとは言いませんが)。
完璧な正解ではないだろうけれど、少しでもここに書かれてあるような企業が増えて、新しい社会を築くことができたら・・・そんな期待をしつつ。