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自律型人材が育たないのは、いきなり求めすぎるから
みなさん、こんにちは。仕事旅行社の田中翼です。今日は、自律型人材育成と越境学習について、ちょっと違った角度から話してみたいと思います。
自律型人材育成の理想と現実
「自律型人材を育成したい!」
これ、みんな思ってますよね。経営者の方も人事の方も、きっと頷いているはずです。で、そのために越境学習が効果的だって、これもまた間違いない。
でもね、ここで一つ問題が。
だれも参加してくれないんですよ。
参加するのはいつも同じ顔ぶれ。なんなら、こちらで準備しなくても勝手に参加するような、勝手に越境学習やってたり、勝手に社外にネットワーク作って動いている人しか引っかからない。
「研修で狙っている層が全然参加してくれないんだ!」
この悩み、めっちゃあるあるじゃないですか?僕らも本当によく耳にする話なんです。
越境学習に対する誤解
ここで一旦、みなさんに聞いてみたいんです。
越境学習ってどんなイメージ持ってます?
「長期で、ベンチャーやNPOに行ってプロジェクトに参加する」
「普段の仕事とは全然違う環境で、めちゃくちゃ挑戦的なことをする」
「海外に行って、英語で必死にプレゼンする」
こんな感じじゃないですか?
でもね、ちょっと待って。
要するに、通常自律型人材になってほしい社員さんって、残念ながら自ら進んで普段から学んでいるタイプではないケースがほとんどですよね。なんなら研修とか提供しても、いやいや参加したりとか、挙手制の研修なんかには一切出てこないとか。そういうパターンだと思うんです。
そこに、「越境学習導入しました!ベンチャーやNPOで長期間実践経験が積めますよ!」って言われても、誰が行くんですか?行くわけないですよね。
これって、よく勉強する際に、いきなりめっちゃ分厚い気合いの入った難しそうな問題集を買ってきて、自分のレベルと全然一致していなくて、すぐ諦めてしまうってパターンにそっくりなんですよ。高い目標を掲げることはいいのですが、続かなければ全く意味はないわけで・・・。
越境学習の再定義:ハードルを下げる
じゃあ、どうすればいいのか。
もっと越境に段階をつけて、緩やかに徐々にハードなものに転換していけばいいんです。
要するに、越境学習も段階を経て、自律型人材育成に活用すればいいんです。
越境学習の具体例
越境学習って、難しく考えすぎちゃいけないんです。僕がよく言っているのは、こんな例。
バーに行こう!これぞ、越境だ!
そう、飲み屋に行くだけでも立派な越境なんです。普段会わない人と話す、それだけで世界が広がる。これ、めちゃくちゃ大事。
最初は緊張するかもしれない。でも、お酒の力も借りれるし、慣れてくると楽しくなってくる。そこで新しい人と話したりコミュニティに混ざることに慣れたら、その後もっと大きな越境にも挑戦しやすくなるんです。
他にもいろんな越境の方法があるんですが、それはLogmiの「一番やりやすい越境学習は「Will・Can・Must」を考えること」って記事を見てみてください。めっちゃ参考になりますよ。
段階的な越境学習のススメ
さて、ここからが本題です。
越境学習を段階的に進めていくって、具体的にどうすればいいの?って思いますよね。
僕なりの提案はこうです。
まずは本などで普段読まないような情報に触れてみる。インプットだけ。
次に、セミナーとか、勉強会に参加してみる。基本行くだけでOKなやつ。インプットするのがメイン。
その次はちょっと挑戦して、さっき言ったようなバーでの越境。気軽に始められて、でも確実に世界が広がる。ここからインプットとアウトプット両方。
慣れてきたら、仕事旅行(自画自賛)なんかもいいですね。普段の仕事をしながら、新しい環境で刺激を受ける。
そして最終的に、長期のNPO派遣とか、海外でのプロジェクト参加とかいわゆる越境学習に参加する。
大事なのは、無理せず、でも着実に段階を上げていくこと。
自律型人材育成の新しいアプローチ
要は、越境学習も、人材育成も、一足飛びにはいかないってことなんです。
段階を踏んで、少しずつハードルを上げていく。そうすることで、自然と自律型人材が育っていく。そんな環境づくりが大切なんじゃないでしょうか。
越境って、案外身近なところにあるんです。さあ、明日からあなたも、小さな越境から始めてみませんか?
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