観られて良かった!! ~ ミュージカル ラ・マンチャの男 ~
去年、くじ運の高い標高を超えてどうにか取れていたチケット。
それが公演の途中、例のアレのせいで中止となり、奥歯が割れそうなほど歯ぎしりをしておりました。
だって、松本白鸚さんがファイナルと聞いていたんですもの!!!
もう二度と見れないんだなぁ・・と、しょんぼりしていた今年。
再び公演するとの大吉報!
しつこい粘り腰でどうにかチケットゲッツ!!!
渋谷や池袋なら片道1時間で行けるのですが、今回は港のヨーコ・ヨコハマ・・・
ヨコスカ!!
そう、横須賀へ片道約2時間を張り切って出掛けて参りました。
普段乗らない電車で、半笑い(ノーマスク)でキョロキョロしていたし不審だったかもしれませんが、無事に到着。
ここから感想を含めたネタバレがありますので、明日の千穐楽を観劇予定の方は後日お読み頂けましたら幸いです♪
・・・と、思ったのですが、正直言いましてストーリーが難解です。
お恥ずかしいところですが、チラシのあらすじを読んで、実際に舞台を観劇して尚、ストーリーが入って来ていないのが正直な感想です。
おおよその理解として・・・
松本白鸚さん扮する老人は騎士道精神の物語を読み過ぎて頭が殆どイッてしまっています。その白鸚さんに従順に使える駒形一さん。
この二人が教会を侮辱した罪で地下牢に投獄され、その地下牢の囚人達からさらに「裁判」を受けさせられます。
その「裁判」で囚人全員を巻き込んだ「ドン・キホーテの即興劇」を展開することで「申し開きの場」として嫌疑を晴らそうとします。
即興劇では、白鸚さんと従順に付きそう駒形さんとで騎士道精神に乗っ取った遍歴の旅に出るのですが、その先々で有名な風車に特攻をするシーン、安宿のあばずれ女の松たか子さんを姫として崇めたりなどを繰り広げていきます。
でも、この地下牢に投獄されて即興劇を演じ、諸国漫遊状態は白鸚さんの妄想と理想が混在する状態で、ほぼ現実逃避。
最終的には現実にいる従僕の駒形さんをはじめとした、姪や教会の神父さん達に見守られ天に召されます。
その召される白鸚さんの頭の中では地下牢での即興劇も終わり、地下牢の「裁判」としておおよそ「罪は無し」と見受けられましたが、「現実」の侮辱罪では審判を受けることとなり・・・。
と、まあここまで書きまして、ようやく少し「あ、そうだったんだ」と思うという状態になりました。
白鸚さん演ずる老人が、自分自身を納得させるような独り語りが多く、その辺りもしっかり噛み砕いて理解して行きたいのですが、語り口が独特で難しく。。
文字に書き出し、シーンを思い出し、あらすじをなぞって個人的に分かったような気がします。。(恥じらい)
なので、お読み頂いて何ですが、皆さまは置いてけぼりな予感です。。
なのに、最後の審判を受けに行くシーンでは、ポロリと涙がこぼれてしまいました。
主題であろう「信念を貫くこと」が、環境に左右されずに持ち続けられるかどうかや、気持ちの強さは理解出来た気がします。
それと、ストーリーと関係無いのですが、白鸚さんと松さんの共演にも心打たれるものがありました。
松さんの役柄があばずれ女(売春婦)で有るが故に、そういったセリフや体の接触の強めなシーンが多かったのです。
俗にいう「体当たり」だと思います。
俳優として仕事上の当たり前としても、そこは実の親子。
恐らく白鸚さんが「ラ・マンチャの男」公演最終章により、一番信頼している松さんに役を託して、松さんもそれに応えられていらしたと感じました。
自分も親の仕事に関わっておりますので、妙に感情移入したのかもしれません、役に立てているかしら・・?なんて。
今回はストーリー紹介としても、感想としてもとても中途半端になり、申し訳ないところです。
「サイドストーリー」の方に何だか重きを置いてしまいました。
2回、3回と観てこその舞台かもしれません。
それでも、しつこくチケット争奪戦に参加した甲斐が大いにありました。
80歳であのセリフの量と長丁場。
素晴らしい舞台でした!!
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