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【おすすめの書】なぜ、自己啓発本を読んでも成功しないのか?の重要ポイント⑬

苫米地英人さんは自己啓発の分野では
最も有名で第一人者と呼べる方だと思います。
その苫米地英人さんの本の出版に携わり、
多くのベストセラー本を産み出した
元フォレスト出版の編集者だった
長倉顕太さんが書かれた本がこちらです。

この本の中から重要だと思ったポイントを
紹介させていただきたいと思います。

落ちるだけ落ちてみよう

結局、「他人の価値観」で生きているうちは、
どうしても生きている実感が湧かない。
なぜなら、それは所詮「他人の人生」だからである。

これは最後の章でもふれているが、
あまりにも「死」が意識できない環境にいるから
起きている状況なのだと私は思っている。
「死」を意識できないから、「生」も意識できない。
日常の中に「生と死」を感じる場面が極端に少ない。

それでも、生きていくには何らかの価値観を持つ必要がある。
とくに、日本は宗教が浸透していないことから、
自分なりに価値観を探す人が多い。

だからこそ、いつの時代も「自分探し」のようなことを
する人が後を絶たないし、求めている気落ちに比例して、
何らかの価値観に洗脳されやすい体質なのだ。

最終的には、「自分の価値観」で生きることでしか、
「自分の人生」を生きることはできない。
だから、今すぐしがみついているものを
手放すべきだと私は伝え続けているのだ。

私が20代の頃にはまった小説家に
チャールズ・ブコウスキーがいる。
はまっていた当時の私と同じ20代前半は
アメリカ各地を放浪し、24歳で最初の小説を発表。
30代からは詩も書き始め、
50歳を過ぎて十数年間勤めた郵便局を退き、
いよいよ本格的に作家活動をスタートさせた無類の異端児だった。

彼の作品に登場する人たちは、ほとんどが世間的には
どうしようもない暮らしをしている人たちだった。
でも、みんな心が温かい人ばかり。
人間臭さがぷんぷん漂っている。

自身も酒に溺れ、その日暮らしのような生活をしていたが、
同業の作家やミュージシャン、俳優などには、
彼の人柄や作品に対する熱烈なファンがいたことも事実だ。
そんなブコウスキーが次のような言葉を残している。
私の大好きな言葉のひとつである。

You have to die a few times before you can really live.
「本当に生きるためには、まず何回か死ななきゃダメだ」

何回か死ななきゃダメだ……
ブコウスキーなりの独特の表現である。
本当の自分の人生を生き抜くためには、
幾重にも重ねられた価値観や常識を、
まるで何度も死ぬような気持ちで脱ぎ捨てていけ!
彼が描く物語は、人の生き様や人生観が
等身大の人物たちの日常生活の中で展開されていく。
まるで音楽を奏でるように。

「落ちるところまで落ちる」

極端な表現かもしれないが、
他人の価値観に縛られて生きている人間は、
一度は落ちるような体験をするべきだと私は思っている。
「落ちる」は何も自堕落な生き方をすることではない。

それは自分が根こそぎゼロになる体験をするということで、
それくらいの覚悟と気持ちがなければ
染みついた価値観からは抜けられないほど、
今は末期の状態がこの国を覆っているのも事実ではないだろうか。

とくに日本は超生温いので、
多くの人が下を見ないで一生を終えてしまう。
生まれたときから地に足がついていない。

生まれたときから誰かが垂らしたロープにしがみついていたわけで、
それを手放すのだから、落ちるところまで落ちるしかない。
そして、そこで初めて地に足をつけることができるようになるのだ。

なぜ、自己啓発本を読んでも成功しないのか?(光文社知恵の森文庫)

私はバックパッカーをやっていた時、
主にユースホステルに泊まっていたのですが、
自分探しの旅をしている日本人によく出会いました。
「人生をリセットしに来た」と言ってた人もいました。
その一方で「失業保険で旅してます」という人もいましたが・・・

自己啓発本をたくさん読んで、
長倉さんの本を読んだ今だからこそわかるのですが、
自分探しの旅をしていた人たちは
他人軸で生きていたということだったんですね。
これでは人生が変わるわけがありません。

私は不本意ながら東欧で睡眠薬強盗の被害に遭って、
現地の病院に入院してしまったこともあるのですが、
その時、落ちるとろまで落ちたわけですが、
同時に波動を体感する能力が目を覚ましたので、
落ちるところまで落ちた結果このような能力が目覚め、
潜在意識に興味を持った方々に
教えることができるレベルに達することが出来たんだと思います。

落ちるとろまで落ちるまで行かなくとも
ある程度落ちる経験は必要だと思います。
思い通りにならないことへの耐性に大きく影響するからです。
思い通りにならないことへの耐性は
人生を立て直す上でものすごく重要な要素です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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