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【おすすめの書】なぜ、自己啓発本を読んでも成功しないのか?の重要ポイント⑪

苫米地英人さんは自己啓発の分野では
最も有名で第一人者と呼べる方だと思います。
その苫米地英人さんの本の出版に携わり、
多くのベストセラー本を産み出した
元フォレスト出版の編集者だった
長倉顕太さんが書かれた本がこちらです。

この本の中から重要だと思ったポイントを
紹介させていただきたいと思います。

「夢」という現実逃避と暇すぎる国

コンテンツを誰もが発信できる時代。

そんな可能性ある時代だが、同時にそれは
「不安情報社会」でもあることに変わりはない。
そのような環境下で生きることは、
私たちにとって精神衛生上良くないのは前述した通りだ。

そして、その結果、知らず知らずのうちに多くの人が、
「現実逃避」の行動を取っている。

たとえば、昨今の安易なスピリチュアルブームもそうだろう。
現実世界の厳しさに耐えかねて、
迷っている人たちが精神世界へと逃げていく。

私は精神世界を否定しているわけではない。
志高く、科学的に検証している人や、
学問として、または人々の役い立つためと、
真摯に研究を続けている人も知っている。

ただ、私が言いたいのは、誰もがSNSなどを通じて
情報発信ができる時代には、それを逆手にとって
不安な情報で煽って関心を促す輩や、
弱みにつけ込んだ精神世界系のタチの悪い人間たちも
有象無象に存在するのは事実ということだ。
現状がよくわかっていない無防備な人ほど、
そういう情報にもアクセスしやすくなっている。

不安情報にさらされすぎた私たちには、
精神世界の情報はすんなりと入ってきやすい。
現実世界が辛い人にとっての逃げ場は
精神世界しかないといっても過言ではない。

これと同じ状況が第1章で書いた「すごい人」
をめざす人にも起きている。
ついつい「すごい人」をめざしてしまう私たちは、
「夢」に現実逃避していくのだ。
これは多くの場合が、他人の語った「夢」を
自分の「夢」だと思い込んでいるわけで、現実逃避の一種。
妄想の世界というか、夢想の世界で生きることになる。

では、なぜ誰もが現実逃避することができるのだろうか。

簡単にいえば、「暇」だからだ。

どういう意味で暇かというと、
「生きるため」に暇だということだ。

私たちは、死への恐怖がない環境で生きている。
餓死する恐怖もないし、空爆されるような恐怖もない。
時々、凶悪犯罪は起きるが、外国に比べたら超安全な国。

こういう環境において、私たちは「リアル」に
死を意識することができない。

でも、「死」がないと「生」を意識することは難しい。

あまりにも「死」を日常で感じることができないために、
「生」を感じることもできなくなってしまった。
「死」や「生」は、とても身体的なものだ。

もはや、身体的な感覚すらも麻痺してしまうくらい
現実から感覚が離れている人が多いのが今この国の現実なのだ。
だから精神世界や夢という現実逃避に走る人が後を絶たない。

ここでよく考えてみてほしい。

実は、現実逃避できるというのは、
豊かな証拠でしかないってことだ。

貧しくて生きるのに必死な国の人は、
現実世界が厳しいので身体的な痛みがいつも伴っている。
さらに、紛争地域であれば、常に「死」と隣り合わせの生活だ。

現実逃避したくても、すぐに現実世界に引き戻されてしまう。
私たち日本人が現実逃避できるのも
豊かだから以外お何ものでもない。
むしろ、豊かゆえに現実逃避してしまう
という社会構造になっているのだ。

なぜ、自己啓発本を読んでも成功しないのか?(光文社知恵の森文庫)

日本人は現実逃避するくらい余裕があり
「暇」だというのは当たっていると思います。

数年前ですが、どの経済書だったか忘れましたが、
”日本経済はどんどん先細っていくので
自分探しの旅など出来なくなり
仕事探しの旅に出なければいけなくなる”
といったことが書かれてました。

今、アメリカやオーストラリアなど
賃金が高い国を目指している人が増えているようですが、
本当に仕事探しの旅に出る時代になってしまいました。

それでもまだ現実逃避という言葉はよく使われていて、
占い・スピリチュアルが逃げ場になっています。

しかし、このような場所に逃げ込んでしまうと
内側に悪神が入り込んでしまって、
心や思考が蝕まれていってしまいます。
占い・スピリチュアルなどから離れることが
好転のための第一歩になると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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