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テレビの無い生活を始めて6年半。ざっくり振り返った。

我が家では、6年半前からテレビを観られない

正確にいうと、かつてテレビだったディスプレイはあるけれど、引っ越し時に意図的にアンテナを設置しなかったため、地上デジタル放送、いわゆる「テレビ」を視聴できない

人生で初めてテレビ無しの生活を送ることを選択したときは、すぐに不便を感じるようになるだろうから、その時にアンテナを設置すればいいやくらいに考えていた。

けれど6年半経った今に至るまで不便はない。想像していた以上に全く困らない。むしろこの選択をして良かったねと旦那さんと確信し合っている。強いて言えば、吉本芸人のギャグを、少し遅れて知るってことくらい。それで困ったことは正直一度もない。笑

なによりダラダラとテレビを「眺める」習慣がなくなったのは大きな収穫だ。家族とお喋りをしたり、好きな音楽を聴いたりして過ごしている。6年半経った今、テレビ無しの生活をざっくり振り返ってみたいと思う。

テレビ無し生活を始めた背景

どうしてテレビ無し生活を始めようと思ったかについて触れておきたい。私(注:昭和生まれ)の実家では、夕食後の家族団欒の時間にみんなでテレビを観るのが定番だった。多くの家庭でよくあった光景だと思う。当時は当たり前のように受け入れていたし家族は大好きだけれど、その団欒の仕方はお世辞にもイケてるとは言えなかった。

食事が終わると、当然のようにテレビがつけられる。そのままダラダラと何時間もついている。たまに誰かが「面白い番組やってない?」とチャンネルを変える。チャンネルを変えたところで、面白い番組が現れることはない。テレビをつけていれば楽しいことがある。そんな風にきっと依存していたんだと思う。

きっかけは子供が生まれたこと

一度ついた習慣はなかなか変わらなかった。
結婚後、夫との生活でも、テレビは当然のように真ん中に居座っていた。朝は情報番組を横目で見ながらお互い出勤支度をし、夜遅く仕事から帰宅するとニュースやお笑い番組をぼーっと眺める。あっという間に時間は過ぎる。そんな習慣とは決別したいという思いはむくむく膨らんでいた。

直接のきっかけは、長男が生まれたこと。
残酷な事件や痛ましい事故が起こると、ニュース情報番組やワイドショー番組が一斉にヒートアップして、根掘り葉掘りな情報を流したり煽ったりする状況に、ほとほとウンザリして、その辺は完全にシャットアウトしていた。あれを子供が見ると思うと、かなり抵抗があった。できれば見てほしくない。でもテレビの操作は簡単だ。かなり小さい子供から意志の弱い大人まで、誰もが楽々とスイッチを入れられてしまう。

もちろんテレビを全否定しているのではない。素晴らしいテレビ番組はあるし、大晦日の紅白歌合戦が懐かしくなることもある。でもその辺りの犠牲を覚悟してまで手に入れたいものか?と自問すると、そうではなかった。

子供の観たいアニメはNetflixからチョイス

(かつてテレビだった)ディスプレイは、リビングに設置して、YouTube、Netflix、Amazon prime ビデオのコンテンツは、Chromecastを経由して、(かつてテレビだった)ディスプレイ視聴できるようにしてある。

息子や娘は、ポケモンやプリキュアなど、お気に入りのアニメ番組を毎日ひとつ観ている。NetflixやAmazonの豊富なラインナップのおかげで、観たいのに観られない番組は今のところ無い。

ちなみに現行のポケモンシリーズは、Amazon primeから若干のタイムラグで配信されるので、息子が友達との会話で困ったという事態はまだ発生していない。むしろ旧3シリーズくらいまで遡って全て観ているので、ポケモンに異常に詳しくなってる。

ニュース番組を見られないと困る?

大人のテレビ無し生活で一番の懸念は、ニュース番組を見られないことだろう。現在の私の主なニュースソースはラジオとネットだ(夫はプラスYouTube)。

我が家のキッチンには「OK,Google」でお馴染みのGoogle アシスタント(Google Nest Mini )がある。朝「Googleおはよう」と呼びかけると、最新のラジオニュース(NHK、日経、TBS各社のニュースが一通り)が流れる。朝食を作るときに流していれば、主要なニュースはおおよそ押さえられる。たくさんの人が関心を寄せるような重大なニュースは必ず動画がアップされので時間があれば動画で見ることもある。

あとは日経や読売のサイト、Yahooニュース、NewsPicksあたりで、興味のあるニュースや仕事に関係するニュースを拾い読みする。

かつては毎朝日経を欠かさず読んでた時期もあるけれど、少なくとも今は、これで十分事足りている。

これだと思う動画は積極的に見せる

テレビが無いので、子供達の映像情報のインプット量は相対的に少ないかもしれない。その分意識的にインプットはしていきたいと思っている。

例えば総理大臣の会見とか、自然災害のニュースなんかは、写真だけじゃなく動画で見せたりしている。総理大臣の顔は覚えてほしいし、自然災害を恐れる気持ちは育んでおいた方が良いと思うから。

あとは時間に余裕があるときに、北欧のオーロラの動画や登山の動画、料理番組、息子がサッカーを習い始めたのでサッカーの試合を観せたりもしている。動画コンテンツ自体は素晴らしいので、テレビを観ない分、子供に観せたいと思った動画は、積極的に観せるようにしている。テレビじゃなくても素晴らしいコンテンツは溢れているのだから

まとめ

子供の頃は、家族との時間は際限なくあると思っていた。でも実はすごく限定されていて、あっという間に過ぎ去る。一緒に過ごせる貴重な期間は、なるべく顔を見合わせて話をしたい。子供の頃の家での記憶が楽しくあたたかくイケてるもので溢れていればいいと思っている。

そういう観点から言えば、テレビがあるとダラダラ観てしまう私と夫にとって、テレビを思いきってシャットアウトするという選択は、今のところ間違ってはいないように感じている。

情報もツールも溢れている一方で、時間は有限なので、意識的に取捨選択したりコントロールながら、良い面は享受していけるよう心がけたい。

いつか困る時が来るまでは、このテレビ無し生活を継続しようと思っている。いずれ子供も意見を言い始めるだろう。「テレビが無いとクラスで話題についていけない」と訴える日が来るかもしれない。今時の子はテレビなんて観ないから、そんな昭和的な発想は出ないかもしれないけれど。笑

いずれにしても、そのときはちゃんと話し合って考えて、家族みんなの納得のいく結論を出していきたいと思っている。


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