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【歴史21】スイス史備忘録20(イタリア戦争・神聖同盟・十三邦時代)

スイス史の学習内容を深めていきます。

①シュヴァーベン戦争の後にスイス諸邦はイタリア戦争に介入した。ヴァロワ家のフランス国王シャルル8世がイタリア支配を目的として1494年に軍事行動を起こした事が始まりである。

②これにローマ教皇庁、ハプスブルク家、北イタリアの諸都市が対抗した。スイス諸邦と傭兵契約を結んでいたフランスは1499年10月にスイス人傭兵を使って公領ミラノを占領した。

③フランス国王ルイ12世は傭兵に十分な報酬を支払わなかったのでスイス諸邦はミラノ領ベリンツォーナを占領して共同支配地とした。フランスはこれを承認したのでアルプス南側に盟約者団の支配地が拡大した。

④1501年6月にバーゼルが盟約者団に加盟した。バーゼルには盟約者団で内紛が起きた場合に中立を保って仲裁を行う義務があった。8月にはシャウハウゼンは盟約者団に加盟した。

⑤シャフハウゼンは長い間従属邦だったがシュヴァーベン戦争での働きが認められてバーゼルと同様の条件で同盟に加えられた。

⑥1509年にスイス諸邦は金払いを渋るフランスとの傭兵契約を更新せずに次の年にローマ教皇庁と傭兵契約を結んだ。

⑦1511年に教皇ユリウス2世は北イタリアからフランスの勢力を追放するためにスイス人傭兵を動員した。スペイン、ヴェネツィアと神聖同盟を結成した。神聖ローマ帝国を加えてイギリスとの同盟を支えにして大規模な軍事作戦を展開した。

⑧スイス諸邦は独自の行動を起こした。1512年にパヴィーアでフランス軍を破ってミラノ公領を占領して保護国化した。

ルガーノ湖に面したルガーノやマッジョーレ湖に面したロカルノを共同支配地にした。

⑨グラウビュンデンをアルプスを越えて北イタリアに侵攻してヴァルテリーナ、キャヴェンナ、ボルミオを占領しておりスイス諸邦の領土が最大になった。

1513年には従属邦のアペンツェルが正式邦となった。

⑩十三邦時代が始まった。都市邦がチューリヒ、ベルン、ルツェルン、バーゼル、ゾロトゥルン、フリブール、シャウハウゼンの7つであり農村邦はウーリ、シュヴィーツ、ウンターヴァルデン、グラールス、アペンツェルの5つであった。

都市と農村を含む複合邦が1(ツーク)であった。

■参考文献 『1冊でわかるスイス史』踊 共二 河出書房新社

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