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【歴史23】イラン史備忘録34(アッバース1世活躍・イスファハーン移転・アブドゥッラーフ2世・バンダルアッバース港・バザール・キャラバンサライ・ナスターリーク)
イラン史の学習内容を深めていきます。
①1597年にアッバース1世はガズヴィーンからイラン高原中央のイスファハーンに移転し首都とした。新宮殿が建てられて王の広場やモスクやマドラサなどがつくられた。
②シャイバーニー朝のアブドゥッラーフ2世が亡くなったのでアッバース1世はシャイバーニー朝に攻め込んでホラサン地方を奪還した。1603年にオスマン帝国に勝利してアゼルバイジャンやコーカサス地方を奪還した。
③バグダードを含むメソポタミア地方に進出して併合した。1623年にバグダードを占領した、サファヴィー朝の建国当初の領土を回復した。イギリスやフランスとも友好関係を築いた。
④中東エリアに入ってきたポルトガルと対立した。同盟を結んだイギリスがポルトガルと戦って勝った。サファヴィー朝はホルムズ海峡に進出してペルシア湾に面してバンダルアッバース港が建設されインド洋貿易の拠点となった。
⑤イスファハーンには学者や学生が集まってバザール(市場)が開かれた。インドやヨーロッパからきた物品が売買された。
商業都市として発展した。
⑥イスファハーン周辺の道路が整備されて各地にキャラバンサライ(隊商宿)が建設された。外から人が集まって人口は増えていった。イスファハーンは世界の半分と呼ばれた。
⑦サファヴィー朝の地方地主は工芸品の生産を行いイスファハーンで売った。繊細絨毯や織物は今も残存している。
絵画と書道が人気であった。
⑧イスラーム教では偶像崇拝が禁止されていた。
イスファハーンで人物像が描かれるようになってナスターリークという流麗書体がつくられた。インドやオスマン帝国でも流行って現代でも継承されている。
■参考文献 『1冊でわかるイラン史』関 眞興 河出書房新社
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