イラン史の学習内容を深めていきます。
①イランはヨーロッパから見て東に位置する中東にある。イランの総面積は164万8195km^2である。総人口は8920万人である。
②イラン国土の北部はトルコ、アルメニア、アゼルバイジャン、トルクメニスタンと接している。西部にはイラクがある。東部にはアフガニスタン、パキスタンがある。
③カスピ海の向こうにロシアがある。ペルシャ湾の向こうにはサウジアラビアがある。イスラームが教義であるがイラクやサウジアラビアとは対立してきた。
④イラン国土のほとんどは海抜1000m前後の山岳地帯である。北部はイラン高原であり北西からペルシア湾に向かってザグロス山脈が走りカスピ海の南はエルブルズ山脈がある。エルブルズ山脈の麓には首都であるテヘランがある。
⑤イランは夏は暑く最高気温は74℃を観測している。カナートと云われる地下灌漑水路が整備されていて農業が盛んである。
⑥エルブルズ山脈の南を通る幹線道路は西はイラクの首都バクダード、東は中央アジアのウズベキスタンのサマルカンドやアフガニスタンのヘラート方面に向かって伸びている。
⑦イランはイラン・イスラーム共和国である。イスラームにはスンナ派とシーア派があるがイラン人の90%以上はシーア派を信じていると云われている。
⑧イラクではシーア派は60%と云われている。イランは十二イマーム派が多数であり国教となっている。
⑨20世紀初頭の日露戦争で日本はイランに進出して政府や民衆を支配していたロシア帝国を破った。
⑩1953年には石油国有化を目指すイランへイギリスが軍艦を派遣して輸出を阻止しようとした。
日本の出光興産はイランとの石油貿易を求めた。日章丸というタンカーをイランに派遣して石油を積み日本に戻った。
■参考文献 『1冊でわかるイラン史』関 眞興 河出書房新社