【歴史21】スイス史備忘録17(盟約者団内紛・古チューリヒ戦争・ザンクトヤーコプの戦い・盟約者団拡大)
スイス史の学習内容を深めていきます。
①ウーリ軍勢は1430年代末にティチーノを南下してヴィスコンティ家のミラノ公が支配するベリンツォーナに遠征した。ウーリはベリンツォーナを奪えなかったがミラノ公の支配に抵抗するレヴェンティーナを占領してミラノ公に担保金を払って獲得した。
②チューリヒとシュヴィーツはグラールス北部のトッゲンブルク伯領南部の地域を確保しようとした。チューリヒ南下を恐れたグラールスは同じ農村邦であるシュヴィーツに味方した。
③盟約者団内の紛争を調停する裁判の結果シュヴィーツの要求が認められた。チューリヒは納得しなかったので1436年にシュヴィーツと戦争をした。これが古チューリヒ戦争である。
④オーストリアにもサポートを求めたのでオーストリアはフランスにアルマニャック傭兵団の派遣を求めた。
⑤1444年にアルマニャック傭兵団はザンクト・ヤーコプの戦いでチューリヒに敵対するスイス諸邦の軍勢を倒した。チューリヒ湖の戦いでは軍船を使った激戦となった。
⑥古チューリヒ戦争はチューリヒで穏健派が権力を持ったので1450年に終焉した。トッゲンブルク伯領南部の地域はシュヴィーツとグラールスの共同支配地となった。
⑦盟約者団の影響圏は拡大していった。1460年に盟約者団はトゥールガウをハプスブルク家から奪って共同支配地とした。
⑧南部のグラウビュンデンでは1471年に司教領同盟、灰色同盟、十裁判区同盟がハプスブルク家の脅威に対抗するために結束を強化して15世紀末にはベルン以外のスイス諸邦とそれぞれ協定を結んだ。
諸邦の連帯は深まって支配地域と同盟地域は拡大していった。
■参考文献 『1冊でわかるスイス史』踊 共二 河出書房新社
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