【歴史22】ベトナム史備忘録9(妻方一族・丁部領・宋の台頭・璿・黎桓・前黎期)
ベトナム史の学習内容を深めていきます。
①ベトナム北部は中国独立後も混乱していた。944年に呉権が亡くなり妻方一族との間で争いが起こって政権は不安定だった。十二使君と呼ばれた豪族たちが各地に並び立った。
②丁部領(ディンボーリン)は966年に分裂を収めた。
皇帝を名乗って丁朝を開いた。国号を大瞿越(ダイコーベト)と定めたと史料には記されている。大いなる越という意味である。丁部領は華閭(ホアルー)に都を置いた。
③中国では五代十国の分裂の時代が終わって中国統一に乗り出していた宋は971年に南漢を併合してベトナム北部を再度支配する機会を伺っていた。
④979年に丁部領と長男の璉(リエン)は暗殺された。璿(トアン)が即位した。将軍の黎桓(レーホアン)が後見者として実権を握った。
⑤宋は翌年に丁朝に遠征軍を送った。
チャンパも北部に攻め込んだ。黎桓は璿の母の楊(ゾォン)太后と結婚して皇帝となり宋軍を撃退した。
⑥チャンパにも攻め込みアマラーヴァティーの新都インドラプラを略奪して多くの捕虜や財宝を獲得した。
この王朝は黎朝である。
■参考文献 『1冊でわかるベトナム史』岡田 雅志 河出書房新社
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