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【歴史22】ベトナム史備忘録1(ベトナム国土と文化)

ベトナム史の学習内容を深めていきます。

①ベトナムはユーラシア大陸から南シナ海に突き出したインドシナ半島の東の端に存在する国である。面積は約33km^2である。天秤棒に例えられる。54民族が暮らしている。

②国土の72%は山である。5000万年前ごろからインド亜大陸がユーラシア大陸に衝突してヒマラヤ山脈が隆起した影響でインドシナ半島北部は急峻な山並みとなった。

③標高3143mであるファンシーパンを抱える北部山地、チュオンソン山脈、中部高原と北から南に低くなだらかになっている。メコン川と紅河が天秤棒にぶらさがる二つの籠に見える北部と南部のデルタを形成した。

④メコン川は雲貴高原の急峻な山並みを南に抜けチュオンソン山脈の西側をゆったりと流れて山並みが途切れた事でカンボジアからベトナム南部かけて大きなデルタを形成している。

⑤ベトナムは58の省と5つの中央直轄市に分かれている。

紅河デルタを中心とした北部は国民の90%を占める主要民族のキン人(ベト人)の発祥の地である。

キン人が話す言葉がベトナムの公用語である。

⑥中部は北の紅河デルタと南のメコンデルタという二つの籠をつなぐ棒の部分にあたる。チュオンソン山脈と南シナ海に挟まれた細長い平野が南北をつなぐ回廊のようになっている。

⑦もともとオーストロネシア語族の言葉を話すチャム人が活躍した地域である。チャンパと呼ばれた独自王国が外国との交易で栄えていた。

⑧メコンデルタを中心とする南部は元々カンボジア主要民族の
クメール人が多く住んでいた。

⑨東南アジアの多くの地域はインドや西アジアの文明を受け入れてきたがベトナムは中国文明の影響を受けてきた。箸を使う文化や中国系仏教寺院が見られる。20世紀初頭まで漢字を使っていた。近代は和製漢語が入って来た。

⑩科挙や宦官も取り入れている。中国の一部になるかもしれない状況下でオリジナルの国家、社会、文化を形成していった。

⑪ベトナム文化というのは概ね北部のキン人が形成していった。山地や他の地方の人々はこれとは違った文化を持っている。

■参考文献 『1冊でわかるベトナム史』岡田 雅志 河出書房新社

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