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【歴史20】カナダ史備忘録53(ジャスティントルドー政権・メアリーサイモン・TPP・ハンス島問題)【最終回】

カナダ史の学習内容を深めていきます。

①2015年11月にピエールトルドーの息子であるジャスティントルドーが首相となった。父親と同じく自由党であり党内で多文化主義の推進に取り組んでいる。性的マイノリティの権利拡大、先進国では初の大麻私用の合法化などを進めた。

②2021年7月にはメアリーサイモンが先住民(イヌイット)で初の総督となった。2010年には太平洋に面する諸国の自由貿易を促進するために環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉が進められ途中でアメリカが脱落した。

③2018年にカナダも含めた11ヶ国によって発効した。こうしてカナダは南北アメリカ大陸のみならずアジアやオセアニアを含めた
広い経済圏の一員となった。

④2022年ではアメリカへの輸出は約77%で同じく輸入は約49%であり割合は大きいがTPPへ参加して他の国々との経済的なつながりは広がっている。輸出では中国、イギリス、日本、メキシコ、輸入では中国、メキシコ、ドイツ、日本である。

⑤2022年6月にはカナダとデンマーク領グリーンランドの間に位置して1970年代から領有を争っていた無人島のハンス島についてカナダとデンマークは島を分割して領有する事で平和的に決着させた。

⑥ハンス島をめぐる領土問題の背景には21世紀に入って以降に地球温暖化によって北極圏の氷が減少しており北極海を通じて太平洋と大西洋を結ぶ北極航路の重要性が高まっている。

⑦2022年11月には少子高齢化による労働力不足を背景に2025年までに年間50万人の移民を受け入れる方針を発表した。

カナダの人口は約3700万人で国民の1/4は外国出身者であると云われている。

⑧今後は国民の多様化が進むと考えられており人種や民族間の摩擦は一層強まると見える。そのなかでカナダは多文化・多国間主義を尊重して多文化共生社会を推進しているのである。

(感想)
レイフ・エリクソン(ヴァイキング)がニューファンドランド島に到着するところからジャスティントルドー政権まで学習しました。

大航海時代に入り先住民文化にイギリス系やフランス系の文化が入り後発でアメリカの文化が入って来る。カナダはイギリスとせめぎ合いながらカナダ主権を獲得した。ケベックはイギリス文化とせめぎ合いながら文化形成していった。そしてカナダは英仏文化に留まらない多文化共生社会になっていった。

最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。

■参考文献 『1冊でわかるカナダ史』細川 道久 河出書房新社

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