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【歴史20】カナダ史備忘録35(東欧・中欧・南欧・北欧移民・中国移民・中国人移民法・中国人排斥法)

カナダ史の学習内容を深めていきます。

①大陸横断鉄道の開通後にカナダ政府は中西部の開拓を推し進める前にヨーロッパ各地で移民を募った。未開拓の地が広がるカナダへの移民は増え1896年から1914年には約250万人が流入した。

②カナダへの移民が最も多かったのはイギリス系であったがこの時期はポーランド、オーストリア、ハンガリー、他の東欧・中欧、イタリア、他の南欧、ノルウェーやスウェーデンといった北欧からの出身者が増えた。

③ロシア帝国の支配下にあったウクライナからはロシア政府の
弾圧の対象だった人々が何千人も移住してきた。
人口増加と民族多様化で社会の摩擦が生じた。

④英語圏以外の白人やアジア系やアメリカから流入した黒人などはカナダ多数派であるイギリス系の白人から差別された。

⑤アジア系移民が主に流入したのはブリティッシュコロンビア州であった。中国王朝の清からやってきた約2万人の大半が大陸横断鉄道の敷設工事に低賃金で従事した。

⑥大陸横断鉄道の完成後も経済が停滞し政情不安に陥っていた清からの移民流入は続いた。

ブリティッシュコロンビアに以前から暮らしていた白人は低賃金で働く中国系移民に仕事が奪われないか警戒した。

⑦白人にとって中国系移民の外見や生活習慣は奇妙であった。アジア系移民への差別意識は広がった。カナダ議会は1885年に中国人移民法を成立させると1人50ドルの人頭税を課した。

⑧その金額は段階的に引き上げられて1903年には500ドルになった。1923年には中国人排斥法が成立し廃止される1947年までに
中国人の入国は原則禁じられた。

■参考文献 『1冊でわかるカナダ史』細川 道久 河出書房新社

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