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脱信者

学習者に求められているのは何より権威主義、専制主義、教条主義、縁故主義から離れて学習を続ける事である。またこれが結果的に虎の威を借らない
自由主義や保守主義との連関性が強くなっていく。

新自由主義路線をひた走る経営者や労働者の場合は構造的に虎の威を借る狐になっていく。彼らや彼女らの主張する勉強とは業界で偉くなる事である。

すなわち必然的に反縁故主義からの権威主義、専制主義、教条主義に流れ縁故が形成されていく。

推し活動の場合は労働が疑似応援消費活動に転ずる話であり構造的に虎の威を借る狐になっていく。推し活動がシミュラークルとして機能するのでアイドルとファンの関係は虚無であり実態は何もない。

スピリチュアル方面の場合は新自由主義や推し活動を継承しつつ反証不能な上向き権威主義や教条主義に陥りやすい。アセンションに絡み取られるため「高次元な存在」だと盲信しやすい。

陰謀論方面の場合は新自由主義や推し活動を継承しつつ反証不能な逆張り権威主義や教条主義に陥りやすい。オールドメディアの逆方向を向いている「真実を知る選民」だと盲信しやすい。

スピリチュアルと陰謀論はコンスピと総称される。コンスピの特徴は「自分はマスコミが報道しない真実を知っている高尚集団」という選民である事をアピールするためにパブリックと正反対なベクトル情報に呑まれる事だ。

抑えておきたいのがこれらの回路こそ権威主義の中核である。自分の思考では考えられない宗教性を持たない宗教的信者(=権威の群れ)である。

これらの烏合の衆が自発的に利他風な自警団や親衛隊を結成するのが常である。新体制運動や抑圧委譲運動も『自由からの逃走』により行われる。血統主義や縁故主義のルサンチマンからは権威主義者しか生まれないのである。

現代で陥りがちな新自由主義的回路、推し活動的回路、スピリチュアル回路、陰謀論回路などを留意した上で古典的プロテスタンティズム的な内村鑑三的姿勢で宗教思想を取り込み自分のものとしていくのが望ましい。

マハトマガンディーのエッセンスやキング牧師のエッセンスはヒンディー教やイスラーム教やキリスト教の外装にはない。彼らは教条的なヒンディー教やイスラーム教やキリスト教にエッセンスは見ていない。どのような宗教にも存在している共通の歴史的倫理エッセンスを軸に置いている。

そもそもこういった伝統宗教の背景には古代から続く含蓄が連綿と詰まっている。どこかでエッセンスが類似するのは当然の事である。権威や教義が膨れ上がって構造的な弾圧が生じるのも共通パターンである。

決して教条化できない、決して権威化できない、決して内輪化できないエッセンスを掴み取る事その事からしか宗教は生きてこない。

それは有宗教である、ファンである、信者であるという社会的立場や社会的役職からは決して見る事ができないものだ。たえず学習を続ける理由は少しでも権威を忌避してエッセンスを獲得するためだ。YoutubeやTiktokを観て思考停止に陥って権威主義やトレンドを盲信する事ではないのである。

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