ツキイチレッスン2月2日の参加者募集!/足し算のしすぎが演奏を難しくしている話
毎月複数回開催しております単発参加型レッスン「トランペットツキイチレッスン」。現在は2月と3月の参加者を募集しております(1月はありがたいことに全枠お申し込みいただきました)。
今もっとも近い日程でご参加いただけるのが2月2日(日)で、3枠空いております(13:00,18:00,19:00枠)。
詳細やお申し込みは以下からお願いしております!
足し算のしすぎがトランペットを難しくしている?
レッスンで「音域や音量コントロールが思うようにいかない」「音色がキレイに出ない」「ピッチが安定しない」「すぐにバテてします」というお悩みをしばしばお聞きしますが、多くの場合その理由が「足し算をしすぎて上手くいっていない」場合が多い印象があります。特に口周辺の力に関しての足し算が原因であることが多いです。
足し算のしすぎ、というのは本来使わなくても良い力や動きを指しています。
音を出すためにまず必要なのはアパチュアが存在していることです。空気の流れがアパチュアを通過した際に振動を起こります。ものすごく簡単に言うなら、唇に同じ状態で穴が開き続けていれば良いだけであり、そこに力をかける必要性はないのです。アパチュアを維持するために過剰に力をかけてしまえば当然負担がかかり、様々な弊害が生まれてしまいます。
また、そもそもアパチュアを用意する発想ではなく「よくわからないけど口の周りに力を入れるのがトランペットには必要なのだ」とか「口角(口の左右)を引っ張って唇をビービー振動させるのだ」という発想で楽器を演奏してしまっている方も多く、根本的なところで方法を見誤っている方も多いです。
これまでトランペットを演奏されている方に何百人と出会ってきましたが、誰ひとりとして音を出す際に「口角を閉じないことで(口が開きっぱなしで)空気が外へ漏れ出て音が出せなくて困っている人」に出会ったことがありません。100%楽器を演奏する際に口が閉じています。これはもう人間の本能的なものであって、例えば赤ちゃんも誰にも教わることなく哺乳瓶を咥えると自然と口角を閉じているわけです。
ですから、楽器から音を出そうとする際、意識しなくても口は勝手に閉じ、その時にアパチュアが形成される準備さえしていればそれ以上口周辺にアクションを起こす意思を持つ必要はないのです。「口の周りを作るぞ」などと意識を向けてしまうと、「自然に口が閉じる動作+意図的に口を閉ざす動作」の二重がけになってしまい、足し算のしすぎが起きてしまう、ということです。
トランペットはとにかくバランスです。バランスの良い状態を見つけることが大切であり、無闇に力を込めて踏ん張って音を出すものではありません。
ではアパチュアはどのように準備すれば形成されるのか、バランスの良い状態とはどういったものかについては、ぜひツキイチレッスンにいらしてください!
以下のページでは今後開催するツキイチレッスンの一覧がご覧いただけます。ご自身のスケジュールに合う日程がございましたら日程からお時間を選択してお申し込みください。
ご参加お待ちしております!
荻原明(おぎわらあきら)