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【11/27】吹奏楽アカデミー秋学期修了演奏会

音大の演奏会というのは、その多くが授業の一環です。授業が練習で本番に出たら単位取得、とかそんな感じで考えてもらえるとわかりやすいかもしれません。

で、東京音楽大学吹奏楽アカデミー専攻は合奏授業で何をやっているかと言いますと、結構これまでの中でも一番大変なプログラムかもしれません。

D.マスランカ作曲の交響曲第8番。正直めちゃめちゃ難しいと思います。トランペットパートに関して言えば、1stがピッコロトランペット持ち替えなのですが、いわゆるピッコロトランペットの流麗なサウンドが欲しいからではなくて、単純にB管の音域を超えたところまで高い音が欲しいから書いている(としか思えない)容赦ないハイノート(High Eあたりが頻繁に出てくる)。

作品もチャンネルをどんどん切り替えていくような場面転換の連続で、かなりしっかりと作品を把握していないとついていけません。頭の消費カロリー高めの作品です。

一方でA.リード作曲「アルメニアンダンス」全曲。マスランカとは全然違う音楽的な表現力やアンサンブルを要求される吹奏楽の定番中の定番。何度吹いても楽しいです。

そしてV.ネリベル作曲の「アンティフォナーレ」。副題に「金管6重奏とバンドのための」と書かれておりますが、ステージ外でトランペット3+トロンボーン3のいわゆる「バンダ」のある作品です。
アンティフォナーレという言葉には「掛け合い」の意味があるようで、この作品も終盤で強烈に出てくるバンダとステージ内のバンドが交互に演奏し合います。
ネリベルの金属的な金管のサウンド、好きなんですよね。

ということで、東京音楽大学吹奏楽アカデミー専攻秋学期修了演奏会、平日の少し早い時間ではありますが、よろしければぜひご来場ください!

2024年11月27日(水)
開演:17:40(17:10開場)
会場:東京音楽大学 池袋キャンパスA館 100周年記念ホール
入場無料、全席自由

指揮:下野竜也(本学特任教授)
演奏:吹奏楽アカデミー専攻生と講師
曲目:
V.ネリベル/アンティフォナーレ 〜金管6重奏とバンドのための〜
A.リード/アルメニアンダンス パートI,II(全曲)
D.マスランカ/交響曲第8番

荻原明(おぎわらあきら)

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荻原明(おぎわらあきら):トランペット
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