TRULY CEO二宮が考える「女性の起業について」
こんにちは!株式会社TRULYの豊島です。
今回は、代表取締役CEOの二宮へのインタビュー企画第二弾として、起業についての話や苦労話、CEOとしての意識などを聞いてみました!
第一弾の記事はコチラから読めます!
プロフィール
TRULY CEO二宮が考える「女性の起業」
ーー女性で(しかもスタートアップ)起業することについてどう思いますか?
二宮:数年前に比べると、チャレンジできる環境は整ってきたと思いますね。
ただ、女性スタートアップ起業家や女性投資家の環境は男性と比べてギャップを感じるのは事実。女性の強みを活かした領域への参入は増えている感触はありますが、世界的にみても、もっと女性起業家が活躍できるためのバックアップ・サポートする仕組みは必要だと感じています。
その中でも何とかここまでやってこれたのは、絶対にやり遂げたいという強い目標と原動力、使命感があったからだと思います。
ーー起業を目指す女性に向けて起業アイディアを見つけるポイントを教えてください
男性は成功から逆算して起業するパターンが多いと聞きますが、女性の起業家は自分自身の原体験から着想するビジネスが多いように感じます。
TRULYもまさにそうで、ビジネス思考でもなく数字にも強くない私を突き動かしたのも強烈な原体験があったから。これがなければ今ものんびりと会社員をしていたかな(笑)。
今、身の回りの何かに課題感や疑問を感じている方は、先程もお伝えした通りチャレンジできる環境は整ってきたので、起業を視野に動いてみても良いかもしれません。
ただ、最近感じることは、「男性起業家」というワードはない中で、女性起業家という言葉が存在することです。
ありがたいことに「女性起業家」をタイトルにしたイベントも開催されていて、私自身も女性起業家という言葉に何度も助けられていますし、悪いことではありません。素敵な出会いに励まされた事もあります。
しかし男女どちらも起業家は同じことをしている中で、「男性起業家」がないことに不平等さを感じているので、いつかは「女性起業家」という縛りや言葉はなくなることを願っています。
会社員から経営者へ。仕事への意識に変化が生まれた
ーーCEOになり働くことに対する意識は変わりましたか?
二宮:働くことに対する意識は大きく変わりましたね。会社員の時とは異なり、結果が全てで、プロセスが評価されにくいので。
CEOとしての仕事では、成功するためにどこまで粘り強く取り組むことができるか、執念に近い努力が必要です。前職ではプロジェクトの一員として働いていましたが、CEOとしては成果を出し、資金を集め、売上を伸ばすことが評価されるポイントです。やり抜かなければ評価されないため、苦しさを感じることもあります。
思い通りに事が進まないことや、克服できない壁に直面することがあると、孤独を感じますね。特に資金調達の際には契約書のやり取りに時間がかかり、着金のタイミングも分からない状況で仕事をする不安やプレッシャーに悩まされ、夜眠れなくなることもありました。
このプレッシャーは、メンバーが増えた今でも感じることがあります。一緒に働いてくれる人たちがいるからこそ頑張ることができますが、同時に責任が増しました。メンバーを安心させたいという気持ちから、伝えられていない経営課題や目指したいゴールや方向性など、なるべく会話するように意識しています。
ーーそれでもここまで続けてこられた理由は何でしょうか?
二宮:苦しくても走り続けられる理由は、「絶対にやり遂げたい」という強い目標があるからだと思います。元々使命感や責任感がとても強く、常識や当たり前と扱われているコトに疑問を感じるタイプでした。この使命感のスイッチを入れたのが更年期でした。投資家や周囲からの応援もあり、更年期の課題を変えられる可能性を感じています。
これから起業を目指す人へ向けてメッセージ
ーーCEOとして仕事をする上で大切にしている価値観、起業を目指す人へメッセージはありますか?
二宮:「実現したいビジョンのために夢中になれること」ですね。
これから起業を目指す人は、今やろうとしていることが本気でやり遂げられるか、という自分への問いをしてみてください。
経営の仕事はやりがいや達成感も得られますが、お話した通り苦労が付き物。「やってみたい!やりたい!」という気持ちだけでは続かないです。本気さと覚悟、自分のことより会社のことを考えていけるかどうかといった粘り強さが必要です。
苦難はやりながら乗り越えて達成していくことがほとんどなので、本気さがあれば、どうにでもなると思っていますが、本気じゃないのであれば起業はやめた方が良いと思っています(笑)。
私にとってTRULYは、今となっては自分の子供のような感覚です。前職時代は「辞めて戻って来い」と言ってもらったこともありますが、「自分の子供のような存在だから、途中で辞められない!」と言って、独立する道を選択しました。
今でも独立したことは後悔もないですし、夢中になれることって幸せなんだな、と感じています。
これを読んでくださっている、起業を目指す皆さんも、逃げずにどんなことにも向き合ってみてください。やるべきことを着々とやっていく姿勢は、ビジネスをやる上でとても大事なことですし、私自身もずっと大切にしていきたいです。
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