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若さと健康を保つ秘訣は気血

40代になると、時間があっという間に過ぎていきますね。それとともに体のあちこちに老いを感じてしまいます。年齢を重ねるのはどうすることもできませんが、若々しくいることは可能なのです!
中医学の視点から、体を若々しく健康にするポイントをご紹介します。

中医学では、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という考え方があります。
体内の構成要素を「気・血・水」と考え、このバランスが崩れると不調を招くとされています。

「気・血・水」とは、
気:エネルギー
血:血液を含む体を作る基となるもの
水:体内の血以外の水分
を言います。

3つとも大事なのですが、若さと健康を保つという点から考えると
「気・血」を養生することがポイント!
そこでそのポイントをご紹介します。
*中医学の情報を私なりに解釈して説明していきますね。

気血を養うとは?


中医学では、「気」と「血(けつ)」が私たちの体のエネルギー源とされており、健康を維持するためにとても重要と考えられています。

気は体を動かすエネルギー、血は体を潤し、必要な栄養を届ける役割を持っています。
気血が不足すると疲れやすくなったり、肌の調子が悪くなったりすることがあります。
そのため、気血を養うことは健康と、さらに美容のためにも大切なのです。

気血を養うための5つのポイント


1. 米飯をしっかり食べる
2. 脾(ひ)を養う食べ物を意識する
3. 桂圓を食べる
4. 五紅湯や五黒湯を飲む
5. 気血茶を日常に取り入れる

これらを見てわかるように、気血は食べ物から取り入れることがポイントです。
ということは、よく噛んで食べる、そして、消化できる体=胃腸の調子が良いということが基本だということはお忘れなく!

では、少しずつ紹介してまいりましょう!

1. 米飯をしっかり食べる


五穀(米、麦、あわ、ひえ、きび)をしっかりと摂ることは、中医学では体を養うための基本です。
特に米はエネルギー源。炭水化物は気血の生成に必要不可欠なのです。

ダイエット目的で炭水化物を控え過ぎると、気血が不足し、生理不順や肌荒れ、情緒不安定の原因にもなってしまいます。炭水化物を抜くことで一時的に体重が減るかもしれませんが、脂肪ではなく気血の不足を引き起こしてしまう可能性も。

思い当たることがある場合は、少しずつ炭水化物を取るようにしましょう。

とはいえ、昨今の物価高で以前ほどお米を取る機会が減っているともいわれています。
私も最近は少し食べる量が減ったりしておりますが、今一度しっかりと食べるよう心がけたいと思います。
よく噛んで食べると満足感も得られますし、お肌にもいいのです。
化粧品などにもお米の力は取り入れられてますからね。

2. 脾(ひ)を養う食べ物を意識する


中医学では「脾・胃(ひ・い)」は消化器官のことを言い、気血の生成の源とされています。
脾を養うことで、気血がスムーズに生まれ、体全体のエネルギーが高まるのです。

日常で脾を養生する食材としては、小米(きび)、かぼちゃ、山芋、れんこん、陳皮(ちんぴ)などがあります。
これらの食材を取り入れることで、消化を助け、気血を安定させる働きが期待できるのです。

かぼちゃや山芋、れんこんなどは今の時期とてもおすすめです。
それぞれの働きはこちらです。
↓↓
かぼちゃ:胃腸を温め、消化を助ける働きがあります。
脾を養い、気を補う作用があるため、疲れやすい、胃腸が弱いと感じる人には特におすすめです。便秘改善にも。
山芋:脾を強化し、エネルギーを補給する効果があります。消化を助け、肺や腎もサポートし、身体全体のバランスを保つために役立ちます。気力が足りないと感じるときや、乾燥からくる咳にも良い食材。
れんこん:身体を冷やしつつ血液の流れを良くする作用があります。特に新鮮なれんこんには清熱作用があり、体内の余分な熱を取り除きます。脾の働きを助け、消化を促進するので、胃腸に優しい食材。

陳皮は汁物を作るときに一緒に入れると血のめぐりがよくなりますし、冷え対策にもなります。これからの時期、手足が冷えるという方におすすめです。

3. 桂圓を食べる


桂圓(龍眼とも言う)は気血を補う効果があり、特に血の不足を改善するとされています。
毎日6〜10粒程度の桂圓を食べることで、無理なく気血を養うことが可能です。
ただし、食べ過ぎると熱がこもりやすくなるため、熱性体質の方は食べ過ぎないことが大切です。
または、熱を冷ましてくれる菊花や桑葚(くわの実)と一緒に摂るのがおすすめです。

とはいえ、日本ではなかなか桂圓が手に入りにくいのが残念な点です。
以前業務スーパーで見かけたので、お店によっては置いてあるかもしれません。(私の家の近くの業務スーパーでは殻付きの小ぶりのものが売られています)

業務スーパーで購入できる龍眼

殻付きの桂圓は海外で購入しても持ち込みができなくなりましたので、蒸してあるものや殻と種をとって乾燥させているものを国内で探してみてくださいね。
ライチみたいな触感で、甘くておいしいので、お茶やスイーツに入れて甘みとして使っています。

4. 五紅湯や五黒湯を飲む


どちらも薬膳スープです。
週に2〜3回、五紅湯や五黒湯を摂取するのも効果的です。
それぞれの材料は、下記のとおりです。

五紅湯: 花生(ピーナッツ)、紅棗(なつめ)、紅糖(黒砂糖)、枸杞(クコ)、紅豆(あずき)
五黒湯: 黒豆、黒芝麻(黒ゴマ)、黒米、桑葚(くわの実)、黒枸杞(黒クコ)

飲み方としては、ミキサーを使ってスムージーのようにして飲んだり、お粥にして摂ると良いでしょう。
五紅湯は特に体を温める効果があり、体を潤し、血を補うのにおすすめです。

分量はまずはお好みで。
見た目で同じ量(各大さじ1)にしてみるところから始めることをお勧めします。
「~湯」というのはスープなので、水分量は300~500㏄(好みで調整)で。

5. 気血茶を日常に取り入れる


五紅湯や五黒湯を作るのが難しい場合は、気血を養う「気血茶」も手軽でおすすめです。
といっても、日本でも下記の材料を手に入れるほうが難しいかもしれません。

材料: 人参(高麗ニンジンのこと)、玫瑰(ばら)、桂圓(龍眼)、紅棗(なつめ)、枸杞(クコ)、石斛(せっこく)
飲み方: 熱いお湯で蒸らして、お茶にして飲みます。石斛は体を潤し、熱を冷ます働きがあるため、気血の補充と同時に体のバランスを整えることができます。

人参は中華街やネットショップで手に入ります。
石斛はこれもなかなか日本では手に入れにくいですが、石斛の花はネットショップで購入することが可能です。
ネットショップだと少量から試せるところもあるので、やってみようかなーと思う方には取り入れやすいかもしれません。

気血を養う食材は、体を温める働きが強いので、バランスを取るため熱を冷ます働きを持つ食材を組み合わせてバランスを取ることも大事なのです。

そして、ふと思い出しました。
このブレンドのお茶パックが台湾の漢方食材店ですでにブレンド茶として売ってあったような気がします。
今度行くときに(まだ予定は未定ですが)チェックしてみます。

気血を養うことで得られるメリット
気血が整うと、肌がツヤツヤになり、疲れにくくなり、ストレスにも強くなります。しっかり栄養が血によって全身に運ばれるので当然ですね。
毎日の生活の中で意識して気血を養うことで、健康だけでなく美容面でも大きな効果が期待できます。

これらの方法はどれも材料さえ手に入れば簡単に取り入れられるので、日々の生活に取り入れてみてください!
健康的な体を作るために、まずは「食べる」ことから始めましょう。

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