読書レビュー『「知る」を最大化する本の使い方』(ぶっくま著)
学校を卒業して社会に出て、最初は仕事を覚えるので精一杯。仕事仲間との人間関係も良好に保ちたいし、できるだけ残業はしたくない。恋愛も趣味も最大限に楽しんで、人生を充実させたい。
これ、20年前のワタシです。
社会人になって約10年間こんなモヤモヤを抱えながら生きていました。「本」がこれらの問題解決のヒントを提供してくれるとは知らずに。
当時は「本を読もう」なんて発想にはなりませんでした。学生時代から読書はしていたのですが、主に読んでいたのがミステリ小説で、娯楽として楽しんでいました。
私のようなモヤモヤを抱えている人、なんとか現状打破したい人には迷わず「読書」をおすすめします。
ただし、無闇に読書をしても問題は解決できません。本はただ読むものではなく、活用してこそ本の真価が発揮できるのです。
さて、本題に入りましょう。
▫️本日のおすすめ本
『「知る」を最大化する本の使い方』
ぶっくま 著
翔泳社
本書は「読書系インフルエンサー」としてブログやX(旧Twitter)などで本や読書術の紹介をされているぶっくまさんの実体験をもとに、本の「選び方」「読み方」「アウトプット」「習慣化」の方法を指南してくれる本です。
この本を特におすすめしたい人は、本を読むことが苦手な人です。
ぶっくまさんの教養の広さと深さがうかがえる珠玉の言葉の数々、例えの引き出しの多さにより、具体的でイメージが湧きやすいのです。
たとえば、読書としてはハードルの高い「古典」。
これをぶっくまさんは誰しも一度は飲んだことのある飲み物「カルピス」に例えました。
私が本書を読んで、特に刺さったのはCHAPER2の『「知る」を最大化する本の選び方』の章です。選書を失敗すると、読書を続けることはおろか本の内容を理解し、自分の知識として身に付けたり、実践に活かすことすらできないからです。
ぶっくまさんはこの章で「選書のポイントは選書以前にある」と述べています。本を選ぶ前に、どのような目的で本を選ぶのかが重要なのだそうです。
本の選び方は主に3つあります。
・成し遂げたい目標に対して必要な本を選ぶ「目標型選書」
・悩みを解決するために必要な本を選ぶ「悩み解決型選書」
・自分の知識レベルを上げる「知の体力型選書」
これら3つの選び方を状況に応じて自由自在に使い分けられることが最高の読書体験へとつながる第一歩なのです。
これら3つの選び方の中でも「知の体力型選書」が特に興味深かったです。
具体的にどのようなアクションを行えばいいのかは本書をお読みください。
読書で人生を変えたい、成長を実感したい、そんなあなたにこそおすすめの一冊です。この本を手に取ることがはじめの一歩。ぜひご自身でその変化を体験してみてください。