ソムリエ試験対策ここだけは!~イタリア概論~
【地図】
〇プロフィール
・古代からワイン造りが盛んで、古代ギリシャ人が「エノトリア・テルス」(ワインの大地)と讃えた
〇歴史
・原始的なワイン造りはすでに紀元前2000年以上前から行われていた
・本格的なブドウ栽培を伝えたのはギリシャ人とエトルリア人である
・1980年代に入るとスーパータスカンが持て囃され、サッシカイアやラッパリータなどのワインが、ブラインド試飲でボルドーの著名シャトーを破った
〇気候風土
・北緯35~47°
・首都ローマは北緯41.5°程度で、函館と同じ
・北にはアルプス山脈が東西に延び、フランス・スイス・オーストリアとの国境になっている
・イタリア半島の真ん中をアペニン山脈が貫いていることで、
東のアドリア海側と西のティレニア海側の気候が異なる
〇主要ブドウ品種
栽培面積1位
【白】グレーラ 【赤】サンジョヴェーゼ
→TOPはサンジョヴェーゼ
〇ワイン法と品質分類
1.ワイン法の歴史
・1716年にトスカーナ公国のコジモ3世が
自国のワインを保護するため
「Chianti キャンティ」「Carmignano カルミニャーノ」「Pomino ポミーノ」「Val d'Arno di Sopra ヴァル・ダルノ・ディ・ソプラ」のワイン生産地の線引きを行なった
→これが原産地呼称制度の最初の例となった
・1963年、最初の原産地呼称法が公布
2.品質分類
・ワインの格付けは3段階となっている
最上級の格付けから
○DOCG
○DOC
○IGT
3.個別の規定
◎ヴィーノ・ノヴェッロ(Vino Novello)
(抜粋)
・DO(DOCG,DOC)ワインとIGTのみに認められる
・炭酸ガス浸漬法(MC法)で造られたワイン40%以上含まれていなければならない
・10月30日零時1分より前に消費に供してはならない
○特殊ワイン
◎リモンチェッロ
・カンパーニア州とその周辺でレモンの皮で造るリキュール
◎グラッパ
・ブドウの搾りかす(ヴィナッチャ)を固形蒸留したイタリア独自の蒸留酒。イタリア北部で伝統的に飲まれてきた。
◎ヴィン・サント
(ヴェネト州:レチョート イタリア全土:パッシート )
と呼ばれる
・イタリア中部(トスカーナ、ウンブリア)を中心に造られる
陰干しワイン。
・黒ぶどうで造られたものは、オッキオ・ディ・ベルニーチェと呼ばれる。