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スイフトスポーツの除電チューニング その5
他のチームメンバーも体感
思い出しました、採寸の際に研究熱心な I さんにエンジンベンチテスターで測定した除電の効果のグラフとお見せした後、除電で過走行の車でも排ガスの有害物質がほぼゼロにになった写真をお見せしたら、絶句されていました。
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当ブログでは、このように科学的根拠をなるべく提示して、除電はオカルトでもプラシーボ効果でもない事を立証しています。ただし、当ブログを盗用して偽物を売っている輩がいますので、全てはお見せ出来ないのが残念です。
本題ですが各部を採寸した後、取り付けに向けて準備を進めます。
前回書いた通り、エアフィルターに除電ネットを取り付ける為の採寸をし,振動でも外れないように考えて作りました。
フロントサスペンションはM14という規格にないサイズ。ここに付けられなければ、ストラットタワーバーのベースで除電しようと考え、予めネジサイズを確認してあります。
このような即時対応が出来なければ、出張での取り付けなど出来ないでしょう。
必要な部材、取り付けでは加工が必要になる場合もあります。それも考えて万全の準備をして秘密基地に伺います。
アーシングケーブルはちゃんとしていれば、効果があるチューニングです。ただし、アーシングケーブルを取り付ければそれで高い効果が生まれるかというと、そうでもありません。アース不良の状態であれば、新たにアースに繋ぐだけもで結構な効果があります。
新しい車でも効果が分かるようにするには、それだけではだめなのです。
I さんは研究熱心なので、キットの部品を渡すと不思議そうに見ていました。
思い出しながら書いているので話が前後しますが、I さんはエクスチェンジマートで私が出店しているのを見かけた事があるそうです。でも何を売っているのか分からないから素通りされた、そうなんですよね、一見何の部品か分からないから素通りされる方も多いです。
それでも最近は「ブログを読んで来ました」というお客さんは確実に増えています。
先日のエクスチェンジマートに来店された別の Iさんが、車にアーシングをしているというので、その極意を説明しました。
ただアース線を繋いで満足されていましたが、私の説明を聞いて「あぁそうか、なるほど!」と感心していたので「除電は本当に細かい事の積み重ねなんです。でも素人はそんな事まで考えないで安易にやる、だから効果が出にくいんです」と返しました。
秘密基地での忘年会に集ったもうお一人は、コルトスピードのメカニックの方なのかな?寡黙な方です。
Nさんから除電の話は少し耳に入っていたと思います。特に質問される事もありませんでしたが、エンジンベンチテスターでの性能試験の比較グラフをお見せしました。
「あー、可変バルブタイミングの所が…」と小さな声が聞こえました。
プロならばこのグラフを見れば驚かない人はいない。それも汎用の軽ナット・ボルトをたった4本交換しただけ、時間にしてたった3分ほど。
その記事です。
今や除電グッズは様々ありますが、このような科学的なデータを示している物は果たしていくつあるのでしょう。出店の際にはオリジナルのグラフを掲示しています。
もちろんタイヤの除電は基本中の基本。エアーバルブをきれいに掃除してから取り付けます。
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エアフィルターは、既に同じような形状のエアフィルターで作った事がありますから、それにならって作りますが、それでも数時間かかりました。
現場で微調整出来ませんからきっちり作らないといけません。
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どうでしょうか、APEXにもバッチリついています。ただのテーパー形状だけでは落ちてしまいますから、工夫をしています。
この除電ネットを付けると、空気の流れで発生する静電気を抑制出来ます。例えば、家のエアコンの室内機に除電ネット取り付けると、空気の流れが良くなるので、設定温度通りになります。
エアコンのフィルターもプラスチック製ですから、そこを空気が通過する事で静電気が発生して、流れが悪くなっているのです。単にフィルターでの空気抵抗があるだけではなく、静電気の発生によって更に空気の流入量が減ってしまっているのです。
だからどんどん設定温度を下げる、上げる、結果電気代が高くなる。
エアコンのフィルターを除電しているので、わが家では毎年真夏の炎天下でも、設定温度は29℃~30℃です。
設定温度通りになる、そして湿気は取るから蒸し暑さは凌げるのです。
お陰で電気料金が安く済んで、家内にも喜ばれています。
除電は省エネの技術でもあるのです。
空気の吸入量が増えるので、キャブ車ではエンジンの回転数が上がる事がありますが、インジェクションは自動的に調整してくれます。
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スイフトスポーツのノーマル車で、静かで速くする為にフルの除電チューニングをしますと宣言された Sさん。言葉の通り、フル除電に近づいています。
その過程でノーマルのエアクリーナーボックスとエアフィルターで、吸気効率を改善する為にお勧めした除電ネットを入れ込んだ写真です。
吸気での静電気を抑制すると、スムーズな回転上昇となり、より少ないアクセル開度で走る事が出来ます。
問題のフロントサスペンションは、ストラットタワーバーのベースで除電しました。
ベースの6本の取り付けボルトのうち、2本をマジ軽ボルトに交換。ネジ部が長すぎるので現場でハンドサンダーでカットします。
ただ切断するだけではネジ山を痛めてしまいますから、ここも工夫します。今まで様々な物を作って来た経験が生かせました。
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リアサスペンションもネジのバリがあり、汎用のマジ軽ナットがねじ込めなければ、別の方法で除電しようと用意していましたが、上手い事取り付けられました。
サスペンションとスタビライザーのリンクはセットで行います。
このあたりもお任せでやらせて下さったので良かったです。
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途中で缶コーヒーを頂きながら、各部除電の施工は2時間で終了。
取り付けている途中でNさんから「今日は皆でバーベキューするので、良かったらどうですか?」とお誘いを受けました。年末の忘年会と重なったようです。
取り付けに伺っただけなので私は何も持って行っていませんが、お言葉に甘えてごちそうになる事に。何か申し訳ない…。
そんな中、採寸の際にマジ軽ナットを取り付けた、ワインレッドの車のオーナーWさんもみえました。女性のメンバーさんでした。
実は今回の取り付けのアポイントでNさんに電話した時に、「この前(マジ軽ナットを)付けたでしょう。それで(Wさんが)車が軽くなったってと言うのを聞いたら、別のメンバーが「Nさんが言うのは信用出来ないけど、Wさんが言うなら信用出来る」って言うんですよ」と笑って話していました。Wさんとは初めてお会いしましたが、「毎日通勤で使っているから(違いが)分かるわ」との事。
全ての取り付けが終わると、まずオーナーのNさんが試乗に行きました。前回はエンジンはアーシングではなくマジ軽ボルトでの除電でしたが、以前書いた通り効果は確認済み。
今回はサスペンションも除電したので、それに加えてスムーズな動きを体感されたそうです。吸気系やマフラーは高速道路等でもっとスピードを出す必要があります。
ロードレースに比べたら、ダートラやラリーはサスペンションの動きが激しいのと伸縮の度合いは桁違いです。
このスイフトスポーツは普段乗らないそうで、実際に悪路を走行すれば除電の影響はもっとはっきり分かるでしょう。
次はWさんが取り付けしたばかりのスイフトスポーツで試乗に出かけました。このスイフトスポーツで同時エントリーで参戦されていたそうです。
戻って来る際に結構飛ばして来ました。車から降りると「吹け上りが速い」と言っていたと思います。
エンジンを除電すると静電気の抵抗が減りますから、各部品が少ない力で作動します。性能曲線のグラフを見れば分かる通り、軸出力の山の幅が狭くなる=吹け上りが速くなるのは皆さん口にします。
I さんも同様に試乗に行きました。今日は試乗の目的で集まったのではなく、バーベキューの準備や場所もあり、比較方法について話す機会はありませんでした。
行きと帰りで違う道(片方は砂利だったらしい)を走行されたようです。
私が比較走行に関わる場合は、正確無比に同条件を徹底します。職業病というか、そうしないと試乗する方に失礼だと思っています。
自転車での比較試乗では、走り出しのタイヤの位置はもちろん、地面を蹴って漕ぎ出さないように言いますし、ペダルの位置も全く同一になるようにしています。そうではないと比較走行とは言えません。
試乗から戻られて、フロントLSDのせいで以前はハンドルを切ると、ゴリゴリと音が出ていたのが出なくなったのを不思議な表情で口にされました。
短時間で全てが分かるのは難しい、とりあえず一つでも今までの違いを感じられれば十分でしょう。まして人の車ですから。
チームの皆さんがいろいろと持ち寄って下さり「どうぞ、食べて下さい」と勧めてくれます。とても親切な皆さんでした。皆さんのダートラの話を聞いて、昔よく観に行った記憶が蘇ります。クラス分けも昔とは変わったようですが、ダートラに向いている車が少なくなった。その中でライトウェイトのスイフトスポーツは戦闘力が高い。
それが、2023年の9月で終売となったそうです。スズキがどのような考えでそうしたのか分かりませんが、スズキの本社で仲間が働いているので、「再販の要望が多いですよ」と伝えました。
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おそらくNさんの太っ腹、牛肉のブロックやホルモンと、メンバーさんの差し入れのアオリイカ等が焼かれています。
強火で焼くとこんな感じに、豪華ですね。
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こんな所に秘密基地があるなんて全く知りませんでしたが、メンバーの方が持参された貴重なアオリイカや山女を塩焼きにして振舞って下さいました。個人事業でフリーのメカニックをされている方もいらして、様々な裏話も聞けて楽しかった。もちろん、除電で性能を上げる事はご存じなく、新しい技術を伝えるきっかけにもなりました。
Nさんはニコニコしながら私に「長い付き合いになりそうだね」と言われて、それも嬉しかったですね。
「付けて走ってから、外せばいいね」と言われましたが、確かにマジ軽ナットシリーズの特徴は元に戻せる事ですが、外すという事はまた取り付ける訳です。まぁ、Nさんがやりたいならばやらなくはないですが…。(苦笑)
今回施工したのは、エアフィルター、サスペンション、インシュレーター、インタークーラー、タイヤ、マフラー、エンジン・ミッション、ラジエター、アクチエーターその他ですが、詳細は公開しません。
「マフラーを除電?」と思われるかも知れませんが、純正でマフラーからボディーアースしている例もあり、日産車が多かった記憶があります。
もう少し除電を進めると、更に良くなりますが最初ですからこの位で。
いかがだったでしょうか。スイフトスポーツでは、マジ軽ナットシリーズでフル除電チューニングをもうすぐ達成されるSさんと楽しみながら連絡を取り合い、その情報を惜しげもなく提供して下さったおかげで、更に進化させる事が出来ました。
多大なご協力を頂いたSさんには感謝申し上げます。
ガソリンの補助金が減り、遂にレギュラーでもリッター200円を超える店舗が出始めました。
政府の税収は大幅に増大しているにも関わらず、現政権と第一野党もZ省のレクチャーが浸透していますから、間違いなく増税に突き進みます。
何しろ連立与野・野党第一党共に選択的夫婦別姓や増税路線等政策がかなり似ていて、水面下では事実上の大連立をしているとも言われています。
この状態が続けば、「社会保障拡充の為の財源確保」という理由で、年末頃に消費税12~15%の法案が提出されそうです。
「103万円の壁」も与党+野党第一党の数の力で、おそらく壁の打破も出来なく終わりそうです。
さて、そのような情勢でどうするか。ひたすら節約して我慢するという方法もあります。何しろ大企業しか物価高騰に見合った給料は上がりませんから。
今まで車やオートバイで移動していたのを止めて自転車や徒歩にする。この寒い中ですが、そのような方法もあります。
私ならどうせ節約するならば、面白く楽しみながら節約する方を選びますね。
除電チューニングは、無駄に使われているエネルギーを減らして有効に使えるようにする技術、更に部品が少ない力でスムーズに動くと消耗が減るから、長持ちする。同じ節約でもこちらの方が楽しいと思いませんか?
前向きなプラス思考の節約方法だと思います。
除電チューニングの入り口はタイヤからです。
自動車用とオートバイ用のみメルカリでも販売を始めました。他はご相談下さい。メルカリのホームページで「マジ軽ナット」と検索して下さい。
たまったメルカリポイントで購入される方も増えています。
お知らせ
テレビ東京系列のドラマ「風のふく島」でオートバイ トライアルの回が放送予定です。福島県に移住した人をモデルにしたオムニバスドラマです。
その第5話「川内村」では、モデルはトライアル小冊子「自然山通信」の編集人である西巻氏。相模川クリーンナップトライアルではお世話になった方でもあります。
2010年頃に福島県川内村に移住して、村の人達と交流を深めつつトライアル文化を広め、今では川内村でトライアルを開催しています。
放送は2月7日(金)24:24~25:13 という事は、実際には8日になってすぐの放送時間ですね。
福島県には学生時代の親友もいるので、応援している県です。
トライアルは全てのオートバイの基本技術が詰まった競技。ロードレーサーでも習っている人もいるのです。
番組の宣伝なので、自然山通信の告知の一部分だけ公開します。
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