【旅行記】弾丸!ものづくりのまち・燕三条と新潟日帰りの旅
こんにちわ。お出かけジャンキーTRIP_YUKOです。今週は新潟県の燕三条へ弾丸日帰り旅に行ってきました。
「明日どこへ行こうか?」という我が家お決まりの土壇場の目的地選び。
以前から「ものづくりのまち」として有名な燕三条。グルメではラーメンが有名なこと。それから先日のケンミンショーで「新潟の寿司は米が旨いからシャリまで旨い」という特集を見て高まっていた新潟熱!こうして旅の目的地が決まりました。
素晴らしい伝統工芸に感動した旅になりました!
■6:08 東京駅出発
朝イチの新幹線。冬シーズンは越後湯沢へのスキー・スノボ客でいっぱいです!指定券は全席完売。自由席も出発する頃にはほぼ満席でした。
■7:59 燕三条駅 到着
約2時間で燕三条駅に到着。階段を降りると早速、モノづくりのまちらしいモニュメント。
長さがなんと4mもある「ジャンボナイフ&フォーク」が到着客をお出迎えしてくれました!
■燕市 vs 三条市
燕三条駅は燕市と三条市のちょうど境界線にあります。駅を境に西が燕市、東が三条市。○○口の名前も、東口や西口ではなく燕口と三条口と名付けられています。
だいたい駅ってこっちが栄えてるなーとか、こっちに観光案内所がありそうだなーとなんとなく雰囲気でその街の構図が分かるものなんですが、燕三条はそれが感じ取れません。どっちも同じくらい。
どっちに行けばいいのか…?頭の中の磁石が狂うような感覚です。
駅周辺図も燕市と三条市とが分かれていて駅周辺一帯が把握できない。
ふと目を上にやると、んんん?企業ポスターや置いてある観光パンフレットも燕市と三条市が完全に分かれている?
バチバチやん!!!燕と三条バチバチやん!!
誰もいないのに漂う燕市と三条市のバチバチ感。 向こうの市のことなんて触れてなるものかと言わんばかりの切り分けを感じます(個人的感想)。
立地はたぶん正確にはほぼほぼ三条市。その代わり(?)に名前は燕が先。あ〜なるほどね。。。
だから燕三条としてどんなところなのかが感じ取れなかったのかと妙に納得しました。(あくまで観光客の勝手な感想。主観です。)
■ものづくりのまち 燕市産業史料館
まずは、マストで行こうと決めていた「燕市産業史料館」へ。燕三条駅から2.4km、徒歩30分。
交通手段が本数の少ない弥彦線くらいしかなく、バスもないため歩きゃいいかと歩くことに。
こちらの施設は燕市の江戸時代から現代までの産業の歴史を紹介する博物館です。
入場料はJAF割引で300円と手頃なお値段。本館、新館、矢立煙管館、体験工房館と4つも建物があって300円とは思えない広さです。チケットがオシャレで素敵!
燕三条と言えば金物のイメージがありますよね。燕市は金属洋食器をはじめとする金属産業の一大産地で「国内9割のシェア」を誇るのだそうです。皆さんが使ってるスプーンやフォークはおおかた燕市産だということですね。9割はすごい!
産業が始まった歴史から最新の製品までたくさんの展示があります。なかでも「イチゴつぶしスプーン」で話が盛り上がりました。夫が「うちにもあった!懐かしい。」と言い始めたのです。一方、私はポカン。見たことがありません。
このスプーンは、かつてイチゴは酸味が強かったため潰して砂糖と牛乳をかけて食べることが多く、イチゴを潰しやすくするためのもの。昭和35年のイチゴブームで誕生したカトラリーだそうです。40代後半くらいの世代なら知っているのかな??
ということで、夫の家族グループLINEにこの画像を投稿してみると「懐かしいね!」と大盛り上がり。イチゴを潰して食べる、潰して食べない論争に発展し、さらに「先割れスプーンは○○○が学校から持って帰って来て返さなかった」と話が飛び火し、夫の小さいときのカワイイエピソードも聞けました。
■伝統工芸「鎚起銅器」
鎚起銅器とは「1枚の銅板を鎚で叩き起こして銅器を製作する」燕市を代表する伝統工芸です。この伝統技術を継承してきた匠とその作品が史料館の本館に展示されています。
こう書いてても、どういう技術なのか恐らく分からないと思います。
1枚の銅板から、やかんや急須が作られるのです。
いや、意味わからんっすよね…。これは百聞は一見にしかずなので体験や工房見学で見ていただきたい!
金槌で叩いた鎚目は味があって美しく、工芸技術の凄さが分からなくても、その美しさに目を奪われる工芸品です。
技術の意味がわかってくると、尚更なんでこんな急須が出来上がるのか理解が追いつきません。
この他にも燕市でなぜこのような産業が発展したかを分かりやすく説明してくれるシアターや、鎚起銅器の体験館など非常に充実した施設です。
入館料300円はかなり安い。燕市を訪れるなら間違いなくマストのスポットです。
■鎚起銅器の名家 玉川堂 燕本店
史料館をあとにして再び徒歩2km,25分。伝統工芸「鎚起銅器」の「玉川堂」さんを訪れました。
玉川堂は、燕銅器の産業創始として国からも認められた老舗。史料館の鎚起銅器の展示では、筆頭の職人として玉川家が挙げられています。
その抜きん出た技術と芸術性の高さは、5代目次男の玉川宣夫氏が人間国宝に認定されていることからも明らか。
玉川堂は銅器製品の販売店舗ですが、併設する工房では見学も受け入れています。
いかにも老舗の、名家の風格漂う建物。恐る恐る入ってみると工房を11:00から見せて頂けるとのことで、販売店舗でお茶を頂いて待つことになりました。
素敵な和座敷には品々が並び、隣の席では商談中。我々も一応見てみますが、決して気安く買える商品ではありません。
出していただいたお茶の茶托。…カッコよすぎ。
購入もしないのにお茶まで頂いて…と甚だ恐縮していると夫が最近探していたという「靴べら(¥10,000+税)」が目に止まります。
なんとなく、あれ?これって…なんかむっちゃいいんじゃない?購入しても!という勘が働いて、私も一生懸命、夫の購入を後押し!
■工房見学
店舗奥の工房見学へ。土曜日はお仕事としては工房はお休みですが、職人さんが自由に試したり研究に使える日としてオープンにしているのだそう。
史料館で読んでも見ても意味が分からなかった鎚起銅器の技術について改めて説明をしていただき、その凄さに脱帽…。そういうことか。
「聞いてもよく分からないですよね?」とわざわざ職人さんが実演をして見せてくださいました。
■企業としての玉川堂
玉川堂の現在の職人さんの平均年齢は34歳。そして17名のうち7名が女性なのだそうです。
若さと女性比率の高さにびっくり!イメージしていた工芸職人企業と違う!
年齢はベンチャー並に若い。私自身もメーカーに身を置いていますが、製造業って女性比率が低いので玉川堂の先進的な企業性に非常に驚きました。
こうして見学して製品を目にすると、鎚起銅器がいかに凄い技術で、素敵なものかが分かりすっかり玉川堂さんの虜(気軽に買えないけど!)。
いつか、お世話になった方や、お祝いの品のプレゼントにしたいですね。
ちなみにGINZASIXに出店されているので、首都圏の方なら燕まで行かずとも購入ができますよ。
(GINZASIXという入居先がさすがすぎる)
■燕三条系ラーメンの元祖!杭州飯店
さてさて、ランチにやってきたのは燕三条系ラーメンの元祖「杭州飯店」。食べログでもぶっちぎりの1位。店選びに困ったときは人気定番店が鉄則です。
駅から微妙に離れたこんな住宅街に?という一角に行列はありました。外観に反して中はかなり広く回転はとても早いです。
燕三条系ラーメンの特徴は「背脂」と太い麺の醤油ラーメン。たっぷりの背脂でコテコテなビジュアルですが、食べてみるととっても優しくあっさりしています。
麺はかなり太く、もっちもち。小麦感も強くてラーメンの麺というよりも、うどんに近いなと思いました。イメージする背脂系と違って食べやすい。私これ結構すきかも!!!
■金属製品が買える 燕三条ウィング
燕三条駅の土産物ショップ「燕三条ウィング」には市内の各メーカーの商品がラインナップされていて購入することができます。
せっかく来たならとカトラリーを物色。いろんな製品がカッコよくって欲しくなっちゃいますね。
ここにも玉川堂の製品が展示されていましたが、こうして見てみるとデザイン含めて格の違いを感じました。
我が家のIKEAカトラリーからしたら何倍だろうか。重みを感じるスプーンフォークナイフのセットを購入しました!
■新潟駅で夕食を
燕三条を後にした我々は「新潟の寿司はシャリも旨い」を確かめるため新潟駅へ。
新潟の訪問は4回目。新潟駅といえば駅近くにある酒造「今代司酒造」の酒蔵見学と試飲がオススメですが、またそれは別のお話。
■繁華街の寿司店で夕食
駅近くの繁華街にあるカジュアルな寿司店で夕食。地魚の刺身や地魚のお寿司をいただきました。
ここにきて惜しむらくは、昨夜の食べ過ぎと杭州飯店のジャンボ餃子で、私としたことが腹いっぱい…。グルメは夫に任せました。
新潟県の寿司といえば「南蛮海老」。夫によればお寿司美味しかったそうです。
いやー、腹いっぱいすぎて全然食べれなかった、、、またリベンジしに新潟来ます。
■20:13 東京駅 到着
18時過ぎに新潟駅を出発し、東京駅に到着。
新たなまちと伝統工芸の魅力を知った1日となりました。今回も良き旅にありがとう!
以上、ものづくりのまち・燕三条、新潟の弾丸日帰り旅でした!
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