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【旅は立ち止まり考えに耽る】-未来心の丘&Caffe CuoRe-(エッセイ小説)





TRIP STORY とは?

何かと忙しい
日常を過ごす主人公たち。

そんな主人公が“旅”へ行き
「本当にしたいこと」
を見つける明日への
希望を描いた
[エッセイ小説]です。

この物語があなたの人生にとって
大切なきっかけが見つかる

“旅のガイド”

となりますように。


物語の舞台

-施設名-
耕三寺博物館(耕三寺・未来心の丘)
Caffe CuoRe カフェクオーレ

-住所-
広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2

-TEL-
0845-27-0800

-営業日-
年中無休

-営業時間-
9:00~17:00(最終入館16:30)
※潮聲閣のみ10:00~16:00

「カフェクオーレ」
10:00~16:30(L.o 15:30)

-入場料-
大人:1,400円
高校・大学生:1,000円
小・中学生以下:無料


-駐車場-
駐車場1 --- 40台(徒歩約2分)
駐車場2 --- 40台(徒歩約5分)




-Trip Story-

主人公紹介


美咲は、30代半ばの女性で、
尾道市にあるカフェで働いている。

都会の喧騒から離れたこの街で、
忙しい日々を送っている。

毎日仕事に追われる中、
ふとした瞬間に心の中で
「もっと自分らしく生きたい」
と感じることが増えてきた。

尾道市から生口島への小さな船旅が、
彼女の心に新しい風を吹き込むきっかけとなる。

地元の人々との交流や、
島の自然に触れながら、
美咲は自分を見つめ直し、
少しずつ変化していく。

彼女が迎える新たな一歩とは、
一体どんな未来が待っているのだろうか。


まって、とまって、振り返って



博物館の白い石の庭
「未来心の丘」
に一歩足を踏み入れると、

美咲はまるで別世界に
来たかのような感覚に包まれた。 




尾道市の瀬戸田にある耕三寺博物館、
ここには石彫アートが広がり、

青空と白い大理石が
まぶしいほどに輝いている。



仕事に追われる毎日で、
ふと立ち止まることさえ難しかった美咲だったが、


この場所で初めて心が
ゆっくりとほどけるのを感じた。


アートに囲まれたこの空間は、
ただの展示ではなく、
何かを超えた存在のように感じられた。




歩みを進めるごとに、
ひとつひとつの彫刻が
美咲に語りかけるようだった。

「一生懸命に働くのもいいけれど、あなた自身を見失わないで」
と言っているかのように、

作品たちは美咲の心の中に
すっと染み渡っていく。


「忙しいけれど、こうして立ち止まる時間も必要なんだ」
と美咲は思った。




石のベンチに腰を下ろし、
深呼吸をすると、
空気が澄んでいるのがわかった。


美咲は目を閉じて、
この空間に満たされる静けさを感じていた。


この場所で過ごした時間は
短いものだったが、
心に染みる特別な瞬間として刻まれた。





未来心の丘を後にするころ、
美咲の表情には自然と微笑みが浮かんでいた。


明日からまた忙しい日々が始まるだろう。


それでも、
あの静かなひとときと石彫たちの声は、
きっと美咲の心に残り、
これからの日々を支えてくれると信じていた。


そして、ふと視線を先に向けると、
耕三寺の壮大な本堂が見えてきた。




その美しい寺の佇まいが、
また新たな時間へと美咲を誘っていた。



未来心の丘で静かに
揺らいだ感情の余韻を胸に、
美咲は次なる場所へと足を進める。


※この物語はフィクションです。


Caffe CuoRe
-カフェクオーレ-



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