小学生に宿題をさせても成績が上がらないただ1つの理由(3min)
だんだんと世間に浸透してきた「小学生にいくら宿題をやらせても成績が上がらない」という事実。
これをなかなか受け入れ難い先生や保護者さんたちもいるだろうけど、日頃から子どもたちが宿題をやっている姿をよーく見ている人なら「そりゃそうだよね」って納得できていることだろう。
それではなぜ小学生が宿題をやっても成績が上がらないのだろうか。それは簡単。
子どもたちにとって宿題は「単なる作業」だからだ。
子どもたちの学校の宿題はどんなものがあるだろうか。
おそらくほとんどの学校で出されているのが「算数ドリル・漢字ドリル・音読」の3つだろう。もちろんこれらには子どもたちの学力を上げる効果はない。
ある程度内容を理解できている子たちにとっての宿題は「ただ早く終わらせるべき作業」であるため、思考を停止させて一気に進めようとする(ここが一番怖いこと)。勉強の本質は「考えること」なのだが、すでにできることを何度も何度も繰り返しさせる宿題は子どもたちに、逆に「考えること」を止める訓練をしているようなものだ。
反対にまだ理解が出来ていない子たちにとっては、「答えをノートにただ写す作業」あるいは、「親から叱られながら作業する地獄の時間」になる。
僕の教室にも勉強が嫌いな子が来てくれるが、「勉強のどこが嫌い?」と尋ねると小学生の子のほとんどは「お家の人に怒られるから嫌い」と答える。
このような状態があって、果たしていまの宿題のかたちにどれほど意味があるのだろうか?
とはいえ、僕の教室でも宿題を出すときがある。それは「子どもたちの理解度を確認したいとき」だ。
いまできるようになってほしいことが、どれくらい理解できているのか?使えているのか?
それを確認するために宿題を出す。(それも本来なら授業中にやりたいが、どうしても時間がなかったときのみ。)
そのため問題の内容を精査し、数は多くても2〜3問にとどめるのだ。
ほとんどの小学生はまだ「予習・復習」を自分で行うことはできない。つまり、宿題から新しい何かを学びとることはできない。
フランスやロシアなど、宿題を出すことを法律で禁じている国もあるようだ。
7月後半、子どもたちは夏休みに入っていると思うが、おそらく学校からはたっぷりと「思考を停止させる宿題」をもらって来ていることだと思う。
本記事最上部の写真は小学1年生の宿題。これが16ページと、別で算数と国語のワークも20ページ以上。こんな状況で、勉強が好きになるほうが変わっている。
もし可能なら、そんな単純作業は保護者さんが代わりに行っていただきたい。
そして子どもたちには、もっと勉強の本質となる「自由研究」のような課題に楽しみながら取り組んでほしい。
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