「子どもがやりたがるから」を言い訳にしないで。(2min)
うちの教室では年に3回、個別での保護者懇談会を実施している。
ここでは僕から保護者さんたちへ、日頃の授業の成果や子どもたちの変化をお伝えするのだが、それ以上に僕が大切にしていることがある。それは「お家での子どもたちの様子を聞くこと」だ。
僕が子どもたちと一緒に過ごせるのは週に1〜2時間ほど。こんな短い時間ではどんなに観察をしても気づけないことは山ほどある。
だから保護者さんたちからその子のお家での時間の使い方や様子を教えてもらうことで、その後の教室での声かけ方や勉強の進め方を改善できるのだ。
ただそんな保護者懇談会の度に、僕がどうしても気になってしまう言葉がある。それが
「子どもがやりたがるから仕方なく」
ここ数年は、ゲームのやり過ぎやYouTubeの見過ぎという文脈で出てくることが多くなった。
「無理にやめさせると、子どもがイライラしてどうしようもなくなるから」
「子どもがやりたがるから、仕方なくさせてるんです。良くないのはわかってるんですけど」
もちろん、全てが良くないわけではないと思う。例えば、昨今ではゲームをすることで、マルチタスクなどの能力が上がることを示す論文なども多くある。YouTubeでも、つい見入ってしまうような、知的好奇心を掻き立てる素晴らしい映像はたくさんある。
ただ、特に今流行っているスマホゲーム(思考をせず、反射だけを強化してしまうようなゲーム)は、小学生の子どもたちの脳にとって絶対にプラスにはならない。
また、「現実とフィクションの区別」がはっきりとついていない子どもたちには見せたくないと思うようなおふざけ動画や残酷な動画も、アップロードが無規制なYouTube上には沢山ある。
『良くないのはわかっているんですけど』
おそらく、わかっていない。
子どもがやりたがったら、お酒を飲ませますか?タバコを吸わせますか?
幼い頃の飲酒や喫煙が、子どもたちの身体的健康に悪影響を及ぼすように、
幼い頃の反射だけで行うような作業の繰り返しや、無規制の情報のインプットは、子どもたちの脳にとってマイナスな面があまりにも大きい。
もし保護者が「良くない」と思っているのなら、もっといろんな手段でやめさせる方法を考えてほしい。全ては子どもたちのためだから。
せっかく敏感期と言われる「脳のゴールデンタイム」の子どもたち、どうかゲームやYouTube以外の遊びを、思いっきりしてほしい。
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考えることが好きになれば、算数も国語もぜんぶ好きになる。すべての子どもたちに学ぶ楽しさを感じてもらうべく奮闘中。TRES代表。