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「翼果楼」の読み方は「よかろう」。「良かろう」と脳内変換するのが正解。


 滋賀県の長浜に行った時、名物を食べたくて探したらヒットした「焼き鯖そうめん」。ビジュアルを見たら、もう絶対食べなくては! と思っちゃった。
 なぁに? このくるん、と丸まったそうめん・・・。
 老舗の「翼果楼」さんを訪ねたのは、お昼少し過ぎ。もう、焼鯖寿司の方は売切れてた。ああ、それもぜひいただきたかったんだけど・・・。

 注文からサーブまで早い! 最初ネットで見た時、撮影用にきれいに丸まっているのだと思ったけれど、若干のワイルドさをかもし出しつつも、ちゃんと丸くなっていたことに、びっくり。


 出て来るの早かったので、作り置き? とあまり期待せずに一口食べてみる。
 いやだ! おいしいじゃないの! 
 ちゃんと温かくって、しかもそうめんにコシがある。
 そうなると、
「いったいどうやって作ってるの?」
 と好奇心がむくむくと湧き上がってきて・・・。

 甘め強めのたれが、そうめんによ~くからんでいて、それだけでもおいしいのに、骨まで行けちゃう焼き鯖も秀逸。じっくり焼いているそうで。

 そもそもは、「五月見舞い」に農家に嫁いだ娘を案じて焼き鯖を届けたのが始まりらしいけど、きっと田植えや畑作業で忙しくて大変だから、「差し入れ」の意味があったと思われる。
 そこにそうめんが加わった時、最強のメニューになったわけで。

 ご馳走様の後は、店内を見学。撮影OKとのことなので、いろいろアングルを定めてみる。どこを切り取っても絵になっちゃうしつらいは、老舗ならでは。


 有名人も多数来店されてます。一枚一枚眺めるのも、楽しい。
 長浜は、後の天下人秀吉が開いた城下町。来年2026年の大河ドラマは、「豊臣兄弟!」だから、すでに盛り上がってる。
 「ありがとう秀吉さん」という幟が町のあちこちに設置されてるので、
「なんだろう?」
 と思ったら、なんと長浜築城450年記念の幟だった。下の方で、ドラマの宣伝もばっちりしてる。

 琵琶湖のほとりに今あるのは模擬天守の復元城。それでも城下町の雰囲気を味わうにはじゅうぶん。
 思ったより、そうとうに歴史の香りを感じる町だった。

 私まで、ありがとうを言いたくなるぞ、秀吉さん。


 あ、大泉洋さん! この感じは、北海道ローカルの「おにぎりあたためますか」ロケ? なんと、安倍元首相も! たくさん写真が貼ってあるけれど、さりげない雰囲気なので番組なのかプライベートなのかまでは不明。

 まぁ、どちらでも良いです。
 なぜなら、おいしかったから。
「また行きます!」
 と言うには、ちょっと遠いけど気分はそんな感じ。

 鯖好きの私がもう一度訪れたいお店のリストに加えます、翼果楼さん。

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