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60年ぶり! 寄席で浪曲師がトリを取る記念すべき新宿末廣亭へ!


 いつも新作ユニット「ソーゾーシー」でたっぷりと笑わせてくれる浪曲師の玉川太福師匠が、トリを取るってからこれは行かないと! と参戦。
 浪曲師がトリを取るのは、なんと60年ぶりだそう。
 でも、そもそも末廣亭は浪曲とは深いご縁があったとのことで、逆にこんなに時間が空いたのが不思議なくらいです。

 ともあれ、夜の部の開演時刻を目指してお邪魔。
 実は、あと一個で無料入場券が一枚もらえるってとこまでスタンプカードが溜まっていて、木戸銭を出すと、
「あと1回ね!」
 と受付の人にも言われて、なんか嬉しい気持ちで中へ。

 ああ、ごめんなさい、太福師匠。
 昼夜入替はないと聞いたいたので、たかをくくってのんびり来ちゃったら、ものすごい人数の人、人、人。
 ぎりぎり椅子席の最後列に座れた。
 横の桟敷は、ちょっと身体をねじらなければならないので、なるべくなら椅子席で見たかったので座れた良かった。
 なんと途中で2階が開いた。
「あ、2階開けちゃうんだ。これは、すごい」
 と思っていると、実は毎日開いてるとのこと。
 私は、4日目に行ったのだけれど、連日開いてるとはどれだけすごい人気なのか・・・。

 私の知り合いが初日に訪れて、色々と感想を送ってくれた。
 彼女は、お友達に誘われたので寄席に行くのは初めてだったらしくて、
私が色々と状況を説明したりしたのだけれど、終演後にメールをくださった時に、
「満席でした!」
 とあった。それを読んでも「満席」を「混雑」と脳内変換していたけれど、本当に「満席」だったのでした。

 すごい熱気。トリの太福師匠を盛り上げるために繋ぐ笑いの輪。「ソーゾーシー」の仲間である、瀧川鯉八師匠は、相変わらずぶっ飛んでいた。春風亭昇々師匠も顔付はされていたけれど、この日は代演の昔々亭A太郎師匠。
 他の演者の皆様も、それぞれに面白く久々の寄席を堪能。
 そうして、いやがおうでも太福師匠への期待は高まっていく。
 あれ。
 ひざの東京ボーイズが終わると、幕が閉まった。
 どうしたの?
 ちょっと、ざわざわ。
 暫くして幕が開くと、なんと釈台がスタンディング仕様(専門用語を知らなくてすみません)になっていた。この準備で、一度幕を降ろしたらしい。
 末廣亭で立ってやるのも、まだ数回目、と太福師匠。
 なるほど、立つとものすごいオーラまで出ちゃうことを、今回発見。

 30分たっぷり楽しませてくれて、割れんばかりの拍手。カーテンコールと
玉川奈々福師匠の三本締めにて、開場を熱くしたまま終演。
 楽しかった。やっぱり師匠の人柄が、こんなに愛されてるんだなということがものすごく伝わってきて、とても温かい気持ちになったよ。

 寒い季節に熱いエネルギーを注入してもらったようで、しばらくは元気に過ごせそう。
 ありがとう、太福師匠!

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