ソーゾーシー2024ツアーも無事終了~。遅ればせながら初日のルポ。その1
落語&浪曲新作ユニット「ソーゾーシー」の2024ツアーの初日は、8月24日亀有リリオホールから。
愛知、兵庫、広島などを旅して回る今回のツアー、毎度のことながらとても楽しみにしていた。
このユニットのことを考えるだけで、唇の端がにやけてしまう。春風亭昇々、瀧川鯉八、立川吉笑、玉川太福の4人が新作ネタおろしというハードなミッションを掲げて登場、毎回すこぶる笑わせてくれるからだ。
そもそもは。
瀧川鯉八師匠が好きだった私。「ソーゾーシー」のことをあまりよく知らずに、2年ほど前に初めてお邪魔した。吉笑さんを除く3人は、落語芸術協会会員なので、浅草演芸ホールや新宿末廣亭で何度も高座を見ていた。
だから昇々師匠の高い声(時に裏返る)で飛ばすハイテンションなネタや、唯一の浪曲太福師匠が真面目な顔をしておかず交換の場面をうなるシュールな浪曲のことは知っていた。
もちろん鯉八師匠の、
「大丈夫?」
と心配になるほどの(もちろん褒め言葉)どうかしているネタも大好きで。
この3人に立川流の吉笑さんが加わって、本当に面白いユニットに仕上がっている。
リリオホールは、今年の2月の高円寺以来久々のお邪魔だったので、とっても楽しみにしていた。海上も吉笑さんの真打昇進も確定して、お祝いムード。
それぞれのネタおろしも、本当に面白くって大満足。ツアー初日のため、ネタばらしはしないお約束。それを破っちゃいたくなるくらいに、楽しかった。
4人のネタもさながら関係性も、特筆すべき。なんだか中学生の男子みたいなのだ。
オープニングトーク、エンディングトークを聞いていると、
「こういう展開、なんか聞いたことあるぞ」
と懐かしい気分になる。
それで思い出すのは、昼下がりの中学校の教室。後ろの方で、男子3,4人がかたまって、くだらない話を延々としている。
時には大声で爆笑していたり。そんな風景がよみがえってくる。
たいがいの女子は、
「バカじゃないの? 何盛りあがってんの?」
という感じで、冷ややかな視線を向けるだけだったけれど、私はコレが大好物!
よく大受けして笑い転げていた。時には、
「そんなに笑うな」
と当の男子にたしなめられたりもしていたくらい。
そんなのを大人になっても味わえるのは、なんという至福。
ずっとずっと聴いていたいのだ。