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最前列の安田汁、すごい迫力の「死の笛」 その3

 そして、名物「安田汁」も間近で見ることができた。ヤスケンは、とても汗っかきだし、その上ステージの上では照明の灯りも熱いので、汗が吹き出してしまう。悲しいくだりでは、目からは涙、鼻からは鼻水が分泌。
 これはファンは見慣れていて、公演を録画したDVDの副音声では、そういう場面になった時、リーダーに、
「出た! 安田汁!」
 とか言われている。
 しかしながら。
 それはファンにとっては、幾多の宝石よりもきらめいている賜物なわけで。それをこんなに近くで見ることができて、重ね重ねの幸運を噛みしめた。
 最後は、戦いも終わって、穏やかな再会を果たし、思い出話なとして幕が下りるけれど、気持ち的にはずしんと重い置き土産をもらったような気がしてくる。
 いつも戦い傷つき死んでいくのは、こんな最前列にいる人たち。寒くても熱くても、そこにいなければいけなくて、満腹になることなんて決してない。何のために誰のために戦っているのだろう。
 だんだんとわからなくなってしまうのも、無理もない。
 心が折れ、PTSDを患う人がいるのもわかる。・・・というより、正気を保てる方がむしろ異常。よほど強い意志を持っていないと、乗り越えられないと思う。
 まちがいなく、私には無理だ。

怖そうに見えて、ちょっとコミカルな演出もされてるグッズ。ポーチ、欲しいっ。

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