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コーヒーゼリーには市販のアイスコーヒーを使うといい理由
今日はリクエストにお応えして、コーヒーゼリーのレシピです。ゼラチンでもいいのですが、今日は寒天をつかったさっぱりバージョン。
ゼラチンと寒天ではゼリーの溶ける温度が異なるので、口溶けが違います。そのため寒天でつくったゼリーには硬いイメージがありますが、寒天の量を控えれば一瞬硬さを感じつつも口のなかに入れるとすっと溶けるあっさりとした味わいのコーヒーゼリーをつくることができます。おいしくつくるコツ
お好み焼きをふっくらと崩れず焼き上げる秘訣
冬に美味しくなるキャベツを主役にしたお好み焼きです。お好み焼きの生地は「硬くなるので混ぜすぎてはいけない」とよく言いますが、あまり混ぜないで焼くとひっくり返す際にバラバラに崩れてしまいます。生地の粘り気であるグルテンが生成されず、具材をつなぎとめることができないからです。とはいえ「崩れないように」と生地と具材をよく練ってから焼くと、今度はやっぱり硬い仕上がりに……。解決策は生地作りと具材を混ぜる工
もっとみる作り置きできる料理屋風『おひたし』と『浸し地』のつくり方
「一日350gの野菜を食べるとよい」
といわれていますが、平成29年度の調査では日本人一日当たりの野菜摂取量の平均値は 288.2 g。野菜料理一皿分が足りない計算です。生活習慣病の予防のためにも、毎日の食事になにか一品、加えたいところ。
今回、紹介する『おひたし』はそんなあと一品にぴったりの料理です。日本国語大辞典によると、おひたし【御浸】とは「ホウレンソウなどの青菜をゆでて、しょうゆ、かつお
塩と鍋が決め手の本格湯豆腐
湯豆腐は冬の定番ですが、江戸時代の料理書『豆腐百珍』には掲載されていません。あまりにも簡単な料理なので、載せるまでもないと作者は考えたのかもしれません。(ちなみに冷奴も掲載されていませんが、同じ理由かも)
しかし、この湯豆腐。ちょっとしたところに気を配るだけで、味は格段によくなります。今日は湯豆腐の作り方を学びましょう。ポイントは『塩』と『土鍋』です。
本格湯豆腐作り方
1.土鍋に水1L、昆
【七草粥】湯から加熱することで究極のおかゆに
日本には1月7日、人日の節句に七草粥を食べる習慣があります。正月の酒やごちそうで疲れた胃を癒やすという意味もあったのでしょう。
今日は七草粥をつくりながら、おいしいおかゆの作り方をご紹介します。考慮すべきは米に含まれるデンプンの性質です。
作り方1.鍋に800ccの水を沸かしたところに、米を入れる(Tips1『湯から加熱することで究極のお粥に』)。一度だけざっくりとかき混ぜ、弱火に落として30分
自家製ルーで作るワンランク上のカレーうどん
「茹でうどん」は手早く料理したいときの強い味方。今日はリッチなカレーうどんをつくります。ベースとなるのは小麦粉とバターを炒めたルー。そこにカレー粉とそばだし(5:1:1)と牛乳を加えて「カレーうどんのつゆ」をつくります。面倒であれば薄めためんつゆに市販のカレールーを加える方法もありますが、一から手作りすると格段にすっきりとした味に仕上がります。
カレーうどん1.豚バラ肉は2cm幅に切り、新玉ねぎ
フランス料理の技法をとり入れた、簡単おうちポトフ
ポトフは肉と野菜を水から煮込んでいく庶民的な料理です。野菜や肉を煮て、その旨味が溶けこんだ液体ごと味わうこの料理には、フランス料理の基本が詰まっています。
ポイントは〈弱火でことこと煮込む〉こと。ところでポトフのような煮込み料理に用いる塩はどのタイミングで振ればいいのでしょうか? この料理をつくることでその答えがわかります。
ポトフ1.牛肉に塩を振り、30分以上置く。玉ねぎは半分に切って、中火に
うま味が最大限に引き出された白菜鍋の秘密
白菜を使った鍋といえば舞台美術家でエッセイストの妹尾河童さんが著書のなかで紹介し、人気メニューとなった『扁炉(ピェンロー)』が有名。今回はそれをアレンジした白菜鍋をご紹介します。そもそもピェンローとは中国では鍋料理の総称。妹尾河童スタイルのピェンローは中国では一般的ではなく、日本生まれのオリジナルと言っていいでしょう。
白菜鍋のポイントは乾物の旨味を上手に活かすこと。味のベースには干し椎茸を使い
染みてしっとり長持ち! 秋鮭の漬け焼き
スーパーに「秋鮭」が並ぶ季節になりました。鮭は年中あるのに「秋鮭とはこれいかに」という感じですが、鮭には様々な種類があり、おいしく食べるには前知識が必要です。日本で流通している主な鮭をざっと挙げるだけで
春から夏にかけてのとき鮭(白鮭)
今の時期に産卵のために沿岸に戻ってくる秋鮭
ロシアやアラスカから輸入されている紅鮭
チリや日本の三陸沖などで養殖されている銀鮭
カナダやアラスカから輸入されてい
種とワタを生かして甘みととろみを出す! カボチャの煮物
カボチャの煮物は定番の料理。根強い人気がありますが、なかには甘すぎるので好きではないという方も。その意見にも一理あるな、と思うのは、レシピがアップデートされていないから。なにせカボチャ自体が昔と比べると相当に甘くなっているのです。
昔、カボチャの煮物に使われていたのは水分が多く、糖度が低い日本カボチャ。しかし、今の時代スーパーに並んでいるのはほぼすべてが糖度が高く、ホクホクした食感が特徴の西洋カ
サンマの塩焼きはサンマ自身の脂で焼け!
秋はサンマの季節。昔は日が暮れてくると家々の路地からはサンマを焼く煙が流れていた、と聞きますが、今では魚を焼く煙はすっかり嫌がられるように。そこで今回はサンマをフライパンで焼く方法をご紹介します。ほとんど煙を出さずに焼ける、現代的な方法です。
サンマを焼くポイントは加熱を最小限、短時間に抑えること。長く焼くとサンマのおいしさである脂肪分が流れ出て、身がパサパサになってしまうからです。このポイント
低温加熱で100%の旨味を引き出す「きのこのゆっくりソテー」
秋はきのこの季節。天然物が手に入れば言うことないですが、スーパーで買える栽培種のきのこで秋の味覚を楽しみましょう。
きのこを使った料理は従来の常識では『強い火でさっと炒める』のがコツとされてきました。今日はそんな常識を覆す『きのこのゆっくりソテー』を作ります。15分程度という長い加熱時間が必要ですが、きのこから100%の味を引き出す調理法です。
きのこのゆっくりソテー材料(4人前)
きのこ
さっぱりした甘さとひんやり感が心地いい、江戸時代生まれのスイーツ
玲瓏(こおり)豆腐は江戸時代の料理本『豆腐百珍』にも掲載されている有名な料理です。当時は酒のつまみとして辛子醤油で食べていましたが、現代では黒蜜をかけて甘味として楽しむのがオススメ。氷が貴重だった江戸時代、氷に見立てた寒天で豆腐を包むことで、見た目から涼をとっていたのでしょう。
今回、覚えるべきは寒天の使い方。さっぱりとした甘さとひんやりした感じが楽しい、古くて新しいデザートです。
玲瓏(こお
冷たいビールに最高に合う! ナスのやみつき山椒揚げ
ナスは夏から秋にかけてが旬。様々な料理に使えますが、やっぱり定番は揚げ物。今回は薄く衣をまぶしてから揚げ、香り油と花椒塩で味付けしました。冷たいビールと最高の相性です。
ナスはトマトやきゅうりと同じ果菜類。94%が水分ですが、果汁が出にくいという特徴があり、加熱してはじめてジューシーさが出てきます。この唐揚げは高温短時間の加熱で水分を内側に留めるのがおいしさのポイント。
ナスの山椒揚げ1.ナス