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ケーキの切れない非行少年たちを読んだ感想

・非行少年に反省を促しても、あんまり意味がない。そもそもの原因が「認知機能の弱さ、感情統制の弱さ、自己評価の低さ、対人スキルの乏しさ、身体的な不器用さ」だったりする。そこに向き合ってあげる。

・病名がつかなくてもそこで苦しんでいる子供はたくさんいる。犯罪を起こしてしまう少年は重篤で目立つ。しかしそこまでいかないが苦しんでいる軽度の子がほとんど。軽度の子はいじめられたりして、ストレスがたまって、性犯罪を起こしてしまうパターンもある。
僕の小学校でもいじめがあった。周りとちょっと違っている子が標的にされていた。当時は「なんでこの子は提出物出さないんだろう?人前で鼻くそほじっちゃうんだろう?」と思っていたが、今思えば彼らは軽度の発達障害、知的障害を抱えていたのかもしれない…
困っているサインを見落とさない。

・学校で人との関わりを学ぶのがかなり重要。現在、授業では扱っていない。たまに道徳の授業があるくらい… 他者との関わりの中で自分を認識、評価できる。(でも小学校教員ってかなりブラックって言われてるしコミュニケーションの指導までさせるのはキツイんじゃない?)
僕も学生寮に住み始めてから、「自分って人と比べてこういう性格なんだな、これが得意なんだな」と思うことが増えた。

・凶悪犯罪者はただの「頭がおかしい人」ではなく、そもそも脳機能が弱いことが多い。

・札幌には色んな大学、専門学校があり、ここで過ごしていると色んな学生に関わる。人の話を全然聞いてない人、会話の流れがおかしい人、理解能力が低い人、自分を卑下している人…そういった友達が僕の周りにはチラホラいる。彼らの背景を聞いていると、奨学金がないと学費を払えない、バイトで生計を立てている、家庭環境が複雑…だったりする。彼らを嫌ってめんどくさがって、コミュニティーから追い出すのは簡単だが、それはなんかもったいない。彼らと向き合って、学びたい。できることなら彼らがこれから社会にでて上手に仕事ができるところまでサポートしたい。

・児童精神科ってめっちゃおもろそう!子供の10%はIQが低い子供たちであり、そこに向き合う。少年院の子供たちに向き合い、将来の犯罪者、被害者を作らない。社会的に意義のある仕事だなあと思った。宮口先生、かっこいい。

・医者が書いた本をもっと読んで将来のロールモデルにしたいなと思った。この本は2020年のベストセラーになっており、かなり日本社会に影響を与えたと思う。僕の中でもやもやしていた疑問も解けた。発信する、執筆する、出版するって世の中を良くするツールだと改めて感じた。これからも僕はnoteを書いていきます。

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