移住:南紀白浜の課題と思えるもの2:地域関連SNSの運用状況
2023年12月に和歌山県白浜町(南紀白浜)に移住しました。数ヶ月経ってみて感じている「町の課題」を書いてみます。課題解決に向けて微力ながら動いていきたいと思っています。非常に個人的感想/見解です。
1, 流行りにのってSNSを開設したものの・・・
公共のSNSアカウントの運用全般に言えることですが、無料/安価で使えるPRツールとしてアカウントを開設したものの・・・
・頻繁に投稿するほどネタが無い
・SNS毎の特性に合わせた投稿コンテンツの制作が大変
・どうやってリアクション(いいね、フォロー、シェア、コメントなど)を増やせばいいか分からない
・似たようなアカウントが林立
・「炎上」が怖いので、当たり障りのない投稿しか出来ない
などなどのハードルが見えてきて、意外と運用が大変なのが分かります。専任の運用担当者を置ける訳でもないので、片手間でやっているうちに優先度が下がって・・・というアカウントが多そうです。
2, 現状を見てみましょう
*尚、自分のブラウザ設定が基本言語「英語」になっている為、ボタン等は英語で表示されています。
◾️まずInstagram:2024年3月2日時点で見つけた「公式」っぽいアカウント
南紀白浜ナビ:最新投稿 2024/2/27
白浜観光協会:最新投稿 2021/2/25
放置されており、上記のアカウントに移行した模様
これは「白浜観光協会」となっていますが、おそらくフェイクアカウント
和歌山県白浜町:最新投稿 2024/1/19、その前は2023/10/25
「白浜町の公式Instagram」となっているので、運用は町役場?
白浜町商工会:最新投稿 2024/2/16、最初の投稿は2023/6/14
白浜商工会青年部:最新投稿 2023/12/31
一般社団法人 白浜・田辺青年会議所:最新投稿 2023/8/19
南紀白浜エアポート:最新投稿 2024/2/29
白浜町消防本部:最新投稿 2024/2/24
下記は誤解を招くアカウント名ですが、地元の不動産業者のアカウントですね。
別に「晒す」のが目的で並べている訳じゃなくて、なんか「もったいないな」という印象です。詳細に投稿内容やフォロワーの傾向、リアクションの内容などを見ていくと、もっと運用状況や課題などが見えてくるかもしれません。おそらくどのアカウントも運用代行に委託しているのではなく内部運用(片手間)だと思います。自分達の投稿に依存するのではなく、ハッシュタグを指定しての写真投稿を呼びかけていたり、工夫している取り組みもあります。
ちなみに私は個人的にこれらのアカウントはだいたい全部フォローしていますが、投稿が多くてウザいなぁという状況には陥っていません。
で、これ以外に各ホテルやレストラン、カフェや小売店などの商業施設は個別にアカウントを開設していて、イベントやキャンペーン情報などを頻繁に投稿しています。個人商店などの方がむしろ毎日投稿していますね。投稿に際してのチェック機構とかが無いので、機動性が高いのでしょう。
◾️Facebook:2024年3月2日時点で見つけた「公式」っぽいアカウント
Shirahama Town(白浜町役場):最新投稿 2024/3/1
南紀白浜観光協会:最新投稿 2024/2/24
↓ 投稿にあるように体制が変わり上記に移行(凍結アカウント)
白浜町(Shirahama,Japan):最新投稿 2022/2/3
名称は町の公式アカウントっぽいが、「学生によるボランティアで運営されている」と。学生の代替わりで運用ストップ?
白浜町商工会青年部:最新投稿 2023/12/31
南紀白浜演劇祭実行委員会:最新投稿 2023/8/4
2023年に行われた一回限りのイベント(演劇祭)用のアカウントと思われる
白浜 円月島:最新投稿 2024/2/27
ランドマークなどに自動生成されるページ? おそらく管理者不在?
2011年から存在している
白浜花火フェスティバル:最新投稿 2023/8/10
上記と同様、2017年から存在
◾️Youtube:2024年3月2日時点で見つけた「公式」っぽいチャンネル
白浜町公式チャンネル:最終投稿 2023/11/12 内容はなぜか2022年秋のイベント
和歌山県公式チャンネル:最終投稿 2024/3/1 内容はなぜか2023年11月のイベント
ちょっと行政単位が違いますが・・・
参考に・・・
アドベンチャーワールド公式::最新投稿 2024/2/24
こういう商業施設のチャンネルは登録者数も桁違いですね。
で、個人が挙げている「旅行Vlog」みたいなものは無数にあります。
以上、網羅的に把握出来ている訳ではありませんが、傾向が分かりそうな代表的なものをキャプチャしてみました。この他に「X」や「Googleビジネスプロフィール」などもありそうです。全般的に言えるのは、あまり効果を発揮出来ていないのではないかということです。特にFacebookのランドマークpageやGoogle Mapのランドマーク(コミュニティ)に関しては管理者が明確でないまま生成され、リアクションも起こっているものが大半だと思われますが、位置検索をキーに情報を探す人も増えているので、対策が必要ですね。
3, では改善策は?
・当たり前のことですが、SNS毎の特性を理解した上でどう活用するのかをちゃんと考えて・・・
・まず狙いを明確にする(中長期的なブランディング重視するのか、短期的なイベントへの誘致PRを優先するのか、など)
・ターゲット像を丁寧に描く(どういう属性の人/団体、興味関心、など)
・内部的な「ガイドライン」を作成する(どういう内容は投稿しないか、どういうアカウントはフォローするか、フォロワーを選別するか、などなど)
・運用計画書を作成する(どういう体制でコンテンツを制作して、公開時のチェックはどうするか、どういう頻度で投稿するか、リアクションへの対応はどうするか、など)
・運用しながら随時見直しをする
などの「教科書の1ページ目に書いてある、当たり前のこと」をちゃんとやるのが大事ですね。
その上で
・ターゲットを迷わせない
・分かりやすく差別化出来ているアカウント名にする
・「プロフィール」を分かりやすく、魅力的に書く
・放置アカウント、野良アカウントなどを整理する
・位置情報、ウェブサイト等へのリンク、などの付加情報は正確に、最新に
など、これも当たり前のことですね。
この「当たり前のこと」をちゃんとやっているのかなぁ、と思われるアカウントもあるのが現状ですね。そういう「やる気」や「真剣度」が外部から見えてしまうのがSNSの怖さでもありますね。
さらに
・自分達で設計出来ないと思ったら、SNS専門のコンサルティング会社に相談する
・内部で運用してみて、負荷が高過ぎると判断したら、運用委託も検討する
・SNS内での広告施策も検討(小さい予算から始める)
などの選択肢もあります。
「無料」で始められるからと安易に考えていると、結局は「予算」が必要なことになりますね。
(さらに具体的な話は次回以降に書きます)
https://note.com/travel_guide2030/n/n0eeab3095ab3
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