寒いのね?なるほど。で?どれくらいのがくるのよ?
寒波くるよー、天気予報に軽く答えた昨夜のこと
「はいはい、わかったあ」
テレビの天気予報に、面倒くさそうに答えていた昨夜。
寒波なんて毎年のことだし、騒ぐほどでもないだろうと、半ば流していた。
でも今、窓の外を見れば粉雪が舞っている。
「冬だな」なんて当たり前のことを口にしながら、
その冷たさがじわりと心に届いてくる。
夜の空気は澄んでいて、
窓に触れる手から冷気がじんわりと伝わる。
本格的な冬の到来に、思わず、
「おお、冬」
なんて呟いてしまう。
子供じみた感想だと自分で思うけど、
その瞬間、どこか胸が弾む気持ちもあった。
粉雪にはしゃいだ子供の頃を思い出す
息子が「寒い」と言いながら窓の外を嫌そうに眺めている。
「夏がいいよな」と呟く彼に、
かつての自分の姿を重ねる。
いや、あの頃の自分はむしろ逆だ。
外で粉雪が舞うたびに心が躍って、
寒さなんてお構いなしで遊んでいた。
真っ赤に凍えた手をこすり合わせながら、
それでも「もっと外で遊びたい」と駄々をこねていた。
今も雪を見ると、どこか胸が高鳴る。
「おおおっ!」と心の中で叫ぶあの感じ。
何がそんなに楽しいのか、理由なんてない。
ただ、雪を見れば、あの頃に戻れる気がする。
でも現実の自分は、
大人としての責任や日々の重みに縛られている。
今さら無邪気にはしゃぐなんてことはしないし、
そんな余裕もない。
それでも、ふとした瞬間に感じるこの「弾む気持ち」は、
たぶんまだ失いたくないものなんだと思う。
波乱万丈だった2024年
2024年を振り返ると、
揺れるような日々の連続だった。
何があったかと問われると、
正直、細かいことはもう思い出せない。
それくらい、いろいろあった。
得たもの、失ったもの、それぞれあるけれど、
整理はその都度きちんと済ませてきたつもりだ。
その場その場で修正し、
必要があれば迷いながらでも決断して、
前に進む。
忙しさに追われる中で、
立ち止まる余裕なんてなかった。
けれど、そんな自分でも、
変わらない部分がいくつもある。
例えば約束事。
優先順位が低いものは、ついつい後回しにしてしまう。
「あとでやる」と思いつつ、
その「あとで」がずっと来ないことも多い。
そういうところ、ダメだなと思うけれど、
もう性分なんだろうなと半ば諦めている。
成長した部分もあるはずだけど、
そういう「変わらない部分」に気づくたび、
なんだかやるせなくなる。
得たもの、失ったもの、その先に
振り返ってみると、
得たものも失ったものも、
全てが今の自分を作っている気がする。
嬉しいこと、楽しいことがあればその場で笑い、
辛いことや苦しいことがあればその場で嘆く。
その繰り返しで、
波乱の中を泳ぐように過ごしてきた一年だった。
でも、それが良かったのか悪かったのか、
まだ答えは出せない。
ただ一つ言えるのは、
どんなに不格好でも、
自分なりに一生懸命やってきたこと。
それだけは胸を張って言える。
2025年の今、思うこと
2025年はもう始まっている。
まだ実感が追いつかないまま、
新しい日々が動き出している。
今のところ、「何かまたいろいろとありそうだな」
という漠然とした感覚がある。
でも、不思議と悪い気はしない。
世間はどんどん暗く、ギスギスした空気が漂い始めているけれど、
その中でも自分はどう生きるべきかを考えなければならない。
答えなんて全然見えないけれど、
それでも、なるようにやっていくしかないんだと思う。
ささやかな楽しみも忘れずに
そんな中でも、小さな楽しみがあるのは救いだ。
新刊がそろそろ出る。
それだけで少し心が弾む。
「次は何を読もうか」「どれを買おうか」
そんなことを考える時間は、
忙しい毎日の中で唯一と言っていいほどの贅沢だ。
とはいえ、本代がちょっと痛いのも事実で、
財布を開くたびにため息が出るけれど。
粉雪に心弾ませるように
2025年もまた、揺れる日々になるだろう。
たくさんの壁にぶつかり、迷い、悩むだろう。
でもその中で、
粉雪に心弾ませたあの頃の自分を忘れずにいたい。
が。そんなにポジティブにはなれないわけで。
ああ、もう一歩も進みたくない時もあるんだよな
足が重い、心も重い
それでも、どうしてか、なんとなく動き続けるしかない気がして
嫁さんとのセンスの話、あれ、結構しんどかったな
プレゼント選びとか、俺にとってはいつだって謎だ
どうしても、喜ばれたって記憶が薄いんだよな
そのたびに、「これじゃダメなんだろうな」って、どこかで思ってしまう
サプライズをやってみても、何かがずれてる気がする
俺、何もかもが空回りしてるみたいでさ
他のお父さんたちは、上手にやってるのかもしれないけど
それを見ると、自分が情けなくなるだけなんだよな
足りないところばかり、どこを見ても
車線変更だって、他の車の間をすり抜けるのが怖いし
車間距離なんて気を使ってても、結局余裕がない
そんなことばかり気にしてるけど、それでもなんとかやってる
でも、どうしても疲れちゃう時があるんだよな
気を使うのも、無理するのも、もう限界って思うことが多い
だけど、それでも止まるわけにはいかない
そのくせ、進むことに意味があるんだろうかって、時々疑う自分がいる
欠陥だらけだって分かってるし、足りないところが多すぎる
それをどうにか誤魔化して、隠して、補うしかないけど
本当にこれで良いのか、なんて思うこともある
それでも、止まるわけにはいかないんだよな
ああ、こんな感じでやってても、少しは何か掴めるんだろうか
他人と比べてもしょうがないって思ってるけど、
時々ふとした瞬間に、そんな自分が嫌になることがある
それでも、進まなきゃいけないんだろうな
いや、進むべきなのかもよくわからない
ただ、なんとなく続けてるだけだと思う
それでも、今日を終わらせて明日を迎えなきゃいけないんだろうな
こぼしたジュースを眺めつつ
いそいそと片付ける
嫁さんに見つからぬ様に