【求人制作の教科書04】損をしない給与の書き方
「給与は高い方がいいか?」と質問されたら、誰だって「はい」と答えますよね。
にもかかわらず、企業の求人票を目にすると「本来は『月給25万円以上』と書けるのに『月給20万円以上』としてしまっているな…」というケースにたびたび出くわします。
おそらく、基本給=月給として事務的に記載してしまっている採用担当の方も多いのでは?と推測しています。
そこで今回は「給与」を適切に記載する方法、より良く見える方法をご紹介します。
【POINT.1】月給=基本給+一律手当+固定残業代
「月給」と「基本給」は混同されやすいですが、求人票に記載される月給は「毎月必ず受け取れる合計金額」のため、一律支給されている手当と固定残業代を含めた合計金額を記載可能です。
ここでいう「一律支給」は、社内の全ポジション一律と言う訳ではありません。
「課長以上のポジションでの採用を前提にした求人(課長だと役職手当が支給される)」など、採用ポジションに支給される手当は一律手当として記載可能です。
【POINT.2】人材要件にあった下限給与になっているか
経験者採用の求人にも関わらず、未経験新入社員の下限給与を記載していませんか?
人材要件が「営業経験が2年以上ある方」、給与が「月給20~30万円」となっている場合、求職者からは「営業経験2年の方が月給20万円」と認識されます。
経験者の下限給与が異なる場合は適切な金額を下限給与にしましょう。
「未経験の方が応募してきた時にどうしたらいいのか」と不安な方もいるかもしれませんが、内定時に個別に経験に応じた条件提示を行えばOKです。
【POINT.3】モデル給与を記載しているか
未経験者も経験者も同時募集する場合、POINT.2の様な下限ラインの引き上げが難しいですが、その際も給与例を提示する事で経験者へ訴求する事は可能です。
・少しでも経験のある方は月給25万円以上を保証
・リーダー採用の場合は月給30万円以上
など、下限給与が変わるケースを記載してください。
【POINT.4】幅のある追加支給金は平均値と中央値を記載する
歩合給や賞与を記載する際に平均を記載する企業が多いですが、可能であれば中央値も記載する事をおすすめします。
中央値を記載する事で再現性のある受給金額をイメージしやすくなり、「自分もこれくらい稼げそうだな」という安心感を与える事が出来ます。
「賞与や歩合給は人によって変わるから記載したくない」と言う企業の方もいらっしゃると思いますが、あくまで事実を記載するのみなので応募喚起の材料として是非記載してみてください。
以上となります。
給与項目だけでも色々な記載方法があり、記載方法を知らないだけで損をしてしまっているケースもあります。
求人にお悩みの際はお気軽に当社までお問い合わせください。
★本情報は全ての求人に当てはまる訳ではありません。求人内容によって異なるケースもあります。予めご了承ください。
#文責 :荻原優
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