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お客様と繋がれるのは、ブランドじゃない。

ときに、ブランドなんてくだらないお飾りに過ぎないなどといい、また別のときには、ブランドってかっこいいなという。

私にとってブランドはそんなもの。何かに熱中してファンになったこともない私にとって、ブランドを消費する側になることに、ひとかけらの魅力をも感じない。欲しいと思うことはあれど、実際に手に入れることもしない。

しかし、ことブランド側に立ってみると、世界が変わる。人を魅了したい。価値を分かってほしい。そんな気持ちになってしまう。別になくてもいいけど、何かと理由をつけて、人々の生活を豊かにしたいという。

世界が変われば、ブランドの方向性も変わる。

でも待って。ブランドって、お客様と直接に繋がってなくね?

ここ最近、そんな事実に直面してしまいました。お客様と繋がるのは、商品であり、小売店であれば販売スタッフかもしれない。

お客様との繋がりを意識しないブランディングとは、何の意味があるのか?

ここ近年、カスハラが注目されており、企業は、「これからは、企業がお客様を選ぶ時代であり、お客様が神様だった時代は、とうの昔に灰となりました。」と、声を上げ出した。

ブランドホルダーとしては、なんとも嬉しい。ブランド側がお客様を選ん売れるんだから。

でも、ということは、ブランディングが大事なんだ。お客様を選べるほどのブランディングを!!そんな声が会社で上がっている。

しかし、記事の見出しにもあるとおり、お客様と繋がれるのはブランドじゃない。商品やそれを販売する店頭スタッフにほかならないじゃないか!

そんな大切な商品やスタッフをさておき、ブランドだけに金をかけ、体制を整えるのはいかがでしょう?

商品を手にする消費者が、商品を通して課題を解決したいと心から願っている人たちが、ブランドだけかっこよくてイマイチな商品を手に取るのか?

いまの私に聞こえるのは、

「ブランドは活かしてるけど、商品はなんか魅力ないんだよなぁ。こっちの商品に、このブランドロゴが付いてたら買うのに。」

そんな声だけ。

なんとも悲しぃなぁ。自分が携わるブランドには、消費者を忘れずにいてほしい。ブランドは消費者によって評価され、作り上げられることを、忘れないでほしい。

ここ最近は、そんなブランドの不思議な一面に触れていて、一喜一憂しているのでした。




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