「子育てに疲れたママ」にさせない「支え合う」パパの子育て【育児哲学#19】
・ママは身体の疲れではなく、精神の疲れがいちばんのストレス
・「支える」のではなく「支え合う」ことがパパの役目
・完全に育児を交代してママがひとりになる時間をつくってあげましょう
疲れには多くの種類がある。
そのうちのあるものは、
幸福にとって
ほかの疲れよりもはるかに
深刻なじゃまになる。
◆イギリスの数学者・哲学者 B.ラッセル『ラッセル幸福論』引用
肉体の疲れは、適度であれば幸福感をもたらしてくれる。深い眠りは健全な食欲をもたらしてくれるからだ。けれども神経の疲れは、幸福の妨げになる。神経の疲れは「心配事」からくることが多い。悩みがちな人は、必要以上に考えすぎないよう、意識的に精神を訓練するのがいいだろう。
子育ては疲れます。精神的に疲れます。
どんなに可愛い子供でも、イライラしてしまったり、怒鳴ってしまったり、泣きたくなるようなつらい状況になるママがほとんどです。
どうして、育児はこんなにストレスがたまるのか?
例として以下の問題があります。
1.自由な時間がない
子どもがいる時間は24時間ずっと気をつけていなければなりません。その最中、家事も同時にこなしていかないといけません。休む暇もない。自分の時間を持てないストレスは、精神的な疲労がかなりたまります。
2.予測不可能な自体の連続
子どもの行動は予測不可能です。学生生活や仕事などは予定が狂っても、再度調整してカバーすることが考えられる(想像できる)ので、そこまでの不安はないかと思います。子供の予定はまったくわかりません。出かけようとすると「トイレ行きたい」、食事のお皿を並べようとすると「牛乳こぼした」など。不足な事態の連続です。
3.育児・家事の頑張りが認められない
育児や家事は、いくら頑張っても認められない傾向があります。「やって当たり前」「問題が起きるのは母親のせい」と理不尽な批難をあびることもあります。育児や家事の結果はすぐに出てきません。日々の頑張りは自分だけにしかわからない部分がつらいです。
精神的に疲れたママに対して、パパは何ができるのか?
簡単なのは、1~3すべてをママから交代して対応できればいいのです。
1.ママに自由な時間をつくってあげる
パパも仕事で疲れているかもしれませんが、ママと話し合ってママにも完全にひとりにしてあげられる時間をつくってあげてください。その日は子供を連れて外にでかけるとか、遠出が無理なら近くを1~2時間、散歩するだけでもいいかも。ママに頼らないで、完全にひとりでいられる時間をつくってあげてください。
2.予測不可能な事態でも心穏やかにカバーする
ママはイラつきます。もしくは、精神的にまいって動けないかもしれません。パパは率先して、なにか不足な事態が起こったときに対応しましょう。ママより先に。そして、ママがイライラして子どもに当たるのではなくパパが愚痴を聞いていあげましょう。これ大事です。パパは反論しないで、しっかり聞いてあげましょう。パパのストレスは家庭外で発散しましょうw
3.ママを褒めたり、感謝をしましょう
些細なことでもいいので、家事や育児をしてくれたママを褒めましょう。「いつも美味しい食事をありがとう」「オムツの用意してくれて助かる」「この服も洗濯してくれて気持ちいい」とか
感謝や称賛からくる評価は、幸せを与えるだけではなく、その幸せは人に移ることも多く、お互いに「ありがとう」が言い合える関係にできたら信頼感が増すでしょう。
そして何より大前提ですが、できる家事や育児はパパもやりましょう。
仕事といっしょで、ママと打ち合わせして家事にはどういうタスクがあり、どれをどの時間でできるか。
育児は不足な事態があるのでスケジュール通りできませんが、家事は決まったスケジュールである程度こなせると思います。
以外と重要なのは家事をするときはなるべくママに聞かないこと。
実体験ですが、ママに聞くことは結局ママの負担になってしまうので、自分ひとりでできるように事前に確認し、行動に移しましょう。一度できるようになったら、なるべくそのあとも、ひとりでがんばりましょう。
※ママにも注意があります。
もし、パパが家事を失敗しても責めないでください。パパが家事をしてくれなくなる要因は、失敗して責められて「じゃぁ、やらない」ってしょげることですw
子どもですw パパの思考も子供っぽいです。
自分のやり方と違うし、面倒くさいと思われるかもしれませんが、失敗しても手順が違ったとしても、「ありがとう」と感謝をしてください。パパも失敗していることはわかっているので、次から改善して頑張ってくれますので(実体験w)
パパは「支える」のではなく「支え合う」スタンスでいてください。
「なにかあればやる」のではなく「自分から気づいてやる」のです。
これも仕事といっしょです。自分から気づいて行動できる人が優秀な人材です。
やることがわからないならママに聞きましょう。
聞いたならすぐに覚えましょう。
なるべくママの負担をなくし、できる家事や育児を増やしてお互いに時間を作れることが、いちばんの幸せに繋がることになります。
パパ・ママだけでも時間が作れないときは外部の協力も検討しましょう。
時間は作らないと生まれませんので(仕事といっしょです)