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5~6歳児に役立つ育児哲学

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5~6歳児のお子さまの育児に役立つ、育児哲学の記事をまとめたマガジンです。
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2021年10月の記事一覧

子どもの個性は「違い」を伸ばし「間違い」を正す【育児哲学#17】

・大切なのは「違い」をなくすことではなく、楽しむこと ・人を傷つけたり法に触れることは「間違い」なので正しい対応を。 人間が一人一人 誕生するごとに、 なにか新しいユニークなものが 世界にもちこまれる。 ◆フランスの哲学者 アラン『幸福論』引用 お互い対等でなければ、私たちが他人を理解することはできないだろう。しかし、対等どころか人間には違いがある。そして他人との違いが現実にあるからこそ、人はその差異を乗り越え、理解しようと、あらゆる言語を用いるようになったのである。大

「子どもの可能性を信じる」という本当の意味【育児哲学#16】

・「信じる」ことは「証明する」こと ・子どもの可能性に期待するだけではなく、信じているならば実現するための行動をおこしましょう 信じるというのは、ただ「それが」 真実だと信じるということではありません。 それ以上、ずっとそれ以上なのです。 信じることを真実のことにするのです。 ◆オーストリアの精神医学者 V・E・フランクル 『でも人生にイエスと言う』引用 信じるというのは、可能性に期待を寄せることではなく、可能性を自ら実現させる、ということである。つまり、「意味がある」

子どもに「やる気」と「主体性」を身につけさせるには【育児哲学#15】

・「欲望」は具体的なアイデアを生みます ・思いつきだけで満たされる欲望はありません ・子どもがやりたいことがあればできる限りやらせてあげ、その中から「夢中になれること」を見つけ出し、「やる気」と「主体性」を育てていきましょう 欲望は盲目的なものになる一方で、 アイデアを刺激し、 それに推進力を与えることになる。 ◆アメリカの哲学者・教育学者 ジョン・デューイ 『経験と教育』引用 欲望は具体的なアイデアを生む。しかし、欲望がアイデアに転化されず、欲望のままで終わってしまう

たった1つの方法で、子どもの不機嫌を解消する【育児哲学#6】

・子どもの不機嫌の要因は3つ ・すべての不機嫌において対処方法は1つ「原因を早めに断ち切る」 ・他の方法として「ほかに楽しい提案をする」は最終手段 不機嫌というものは、 結果であると同じ程度に原因である。 ◆フランスの哲学者 アラン『幸福論』引用 嫌なことがあると、結果として不機嫌になる。しかし、不機嫌は単なる結果で終わらずに、新たな嫌なことを引き起こす原因へと変わる。たとえば、ネガティブなことばかり考えて常にイライラしていたら、他人とのあいだに無益な争いを生んでしまう

子どもの怖がりはあっという間に作られるが克服は大変です【育児哲学#5】

・子どもの恐怖心は体験によってどんどん簡単に増える ・その恐怖心をなくすのは大変ですが、親の「勇気づけ」と「成功体験」の声がけを積み重ねよう ・「怖がらせ育児」もほどほどに 想像は恐怖を調合し、 私たちに恐怖を味わわせる。 ◆フランスの哲学者 アラン『幸福論』引用 恐怖は想像力によってかき立てられる。「試験に失敗したらどうしよう」という不安を抱えているとしよう。試験に失敗するにしろ、成功するにしろ、合格発表の場面は、どれだけ心配しようと一度しか起こらない。けれども、想像

イライラするのがあたりまえな子育てを楽しむためには【育児哲学#4】

・予定通りにいかないのが子どもで、いちばんのストレス ・心の余裕をもつにためには人に頼って余裕をつくる ・心の余裕をもって偶然を楽しめる親になろう われわれは心を柔軟にし、 予定したことに過度に 執着し過ぎないようにしなければならない。 ◆古代ローマの哲学者 セネカ『生の短さについて他二篇』引用 「これこそが正解である!」「これ以外はあり得ない!」と、ひとつの答えに執着しすぎることは、心の平静を奪い去ってしまう。予定したことに執着しすぎると、偶然というものに対応できなく

何をするにも時間がかかる子供だが、時間をかける育児は親を裏切らない【育児哲学#3】

・私たちはつい即効性を期待しすぎる ・子どもが言うことを聞かず時間がかかるのは家への安心感から ・育児は「筋トレ」「貯金」にたとえてあせらずコツコツと 一羽のツバメが春をもたらすわけではないし、 一日で春になるのでもない。 ◆古代ギリシャの哲学者 アリストテレス 『ニコマコス倫理学(上)』引用 私たちはつい即効性を期待しすぎる。しかし、幸福は一瞬ではなく、継続的に追求していくことでこそ成し遂げられるものだ。アリストテレスは知恵・勇気・節制・正義を正しく追求し続けることの

育児は「善い」も「悪い」もない、つねに「最善」を想像するだけ【育児哲学#2】

・昔は「善い」とされていた育児方法でも現代では「悪い」とされることがある ・時代や環境によって「善悪」の基準は左右される ・つねに「想像力」を持って「最善」の育児をこころがけよう 何がよくて、何がわるいのか。 それは、まだ誰も知らないのだ。 ◆ドイツの詩人、哲学者 ニーチェ 『ツァラトゥストラ(下)』引用 何が「善い」ことで、何が「悪い」ことかはわからない。戦時中は「善い」とされていたことでも、現代では「悪い」とされる常識など、多々ある。「善悪」の基準は時代によって左右