「子どもの可能性を信じる」という本当の意味【育児哲学#16】
・「信じる」ことは「証明する」こと
・子どもの可能性に期待するだけではなく、信じているならば実現するための行動をおこしましょう
信じるというのは、ただ「それが」
真実だと信じるということではありません。
それ以上、ずっとそれ以上なのです。
信じることを真実のことにするのです。
◆オーストリアの精神医学者 V・E・フランクル
『でも人生にイエスと言う』引用
信じるというのは、可能性に期待を寄せることではなく、可能性を自ら実現させる、ということである。つまり、「意味がある」と信じることは、「意味がある」と希望をもつことではなく、身をもって「意味があった」と証明することなのだ。そう考えると、信じるという行為の本質は、「思うこと」以上に「行動に移すこと」にあるのではないか。
子どもの可能性に期待しない親はいないでしょう。
ただ、「可能性を信じる」というパパやママには知ってほしいことがあります。
「信じる」とは「期待する」だけではダメなのです。
「信じる」ならば、信じたことに対して実現するようにサポートしてあげてください。
「やればできる子」と期待だけするのではなく、「やるにはどうすればいいか?」を考え、実行するのです。
「100点取れる子」と期待だけするのではなく、
「100点取れるにはどうしたらいいか?」をまず考えましょう。
たとえば、
1.家での勉強を習慣づける
2.親といっしょに勉強する
3.テストの予測を家族で考える
子どもにしてあげられることは、いろいろあるかと思います。
そういった経緯を踏まえ、子どもの能力を「信じる」ことができたときに、「信じる」の真意が「真実」になり、子どもにも伝わると思います。
ただ注意してほしいのは、過度な期待は子どもを苦しめるだけです。
「本人が望んでいるか」をちゃんと確認するのが大事。
希望しているのならば積極的に「実現するための行動」をおこしましょう。
「この子はピアノの発表会で素晴らしい演奏ができる!」と信じているならば、
発表会までにどれだけピアノの練習をサポートできる行動を起こすことができたか。
「この子は野球でホームランうつ!」と信じているならば、
試合までにホームランを打つ練習をどれだけサポートできたか。
積み重ねてきた練習やサポートをしたという行動があるから、子どもや親も「信じる」ことができるのです。
「子どもは勝手に育つと信じてる」という親御さんも多いかと思いますが、
それは、いままでずっと子どもをみてきて「この子は大丈夫!」という、
実績があるから「信じる」ことができるのです。ただの期待とは意味が違います。
子どもを思う気持ちは、期待だけでなく、実行することで気持ちを伝えられます。
ぜひ、子どもの可能性を信じるためにも、いろんなことにチャレンジさせることといっしょにサポートもしっかりして、親子の「信じる」を「真実」にしていただければと思います。