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小学校教員をしていたら勉強が好きになる
小学校の先生をしていたら勉強が好きになりません??
あれ??そんなことない??
僕だけですかね・・・💦
いや!そんなことないはず!(鬱陶しい)
こういう人って意外に多いんじゃないかという前提で話を進めます。
小学校は中学や高校と違って出口が受験じゃありません。だから、「テストの点数をあげなきゃ!」っていう逼迫感が相対的に少ないと思うんです。
また、中学や高校より学習内容がはるかに少ないので、時間的なゆとりも相対的にあるのではないでしょうか?
だから、小学校ではより教科の本質、つまり教科特有の見方・考え方にフォーカスした授業を実践しやすいと言えます。
そんな特性をもった小学校の授業なので、当然、教師自身も「教科の本質」に触れることが多くなります。
例えば、今二年生の国語の単元、「ロボット」という説明文を授業しています。ここを教材研究していると、文章がジグゾーパズルのように論理的に構成されていることがわかります。
「初め」に筆者の問いが二つあり、「中」の各段落はその二つの問いに答えるようにして構成されています。そして「終わり」ではそれらのまとめとともに、「初め」で示された二つの問いを今度は読者に投げかけてきます。
「美しい」とさえ思える構成です。
こういう見方を身につけると、これまで何気なく読んでいた文章のすごさに気づいたり、文章を「美しい」と感じたりすることが多くなります。
また、去年社会では先人の工夫を学ぶ単元を授業しました。教材研究の中で、先人たちの工夫や努力をしてきたかに触れることができました。
こういう見方を身につけると、これまで何気なく眺めていた水路や建造物を見て、感動したり、自分も頑張らなきゃ!って思うことができます。
きっとこれが、本当の意味で何かを「知る」ってことなんでしょうね。
このように、小学校の教員はその仕事内容が故に、教科の見方・考え方(本質)を知ることで世界の見え方が変わる(知る)・・・という経験ができることが多いような気がします。
そういう意味では、小学校の先生って素敵な職業ですよね✨
小学校教員をしていたら勉強が好きになる
皆さんはどう思いますか?
ここまで読んでくれて、ありがとうございました!
余談です。
僕が感じている勉強の楽しさ(世界の見え方が変わる)を、100%子供に伝えられるような授業ができるようになりたいなあ・・・って思います。
でもそしたら教え込みになってしまうんですよね(自分の拙い技術では)。
だから、ふたつの道があると思っています。
一つが、子供に見方・考え方を身につけさせられるような授業ができる先生になること。
もう一つが、子供が見方・考え方を、将来的に自ら身につけていけるように、自己調整力をつけていくこと。
これらが全く別の道なのか、延長線上にあるものなのか、時折合流するものなのか、それは分かりませんが、どちらも視野に入れておきたいですね。