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超短編小説『ナンセンス劇場』037
【ピンピンコロリ】
「わしゃ死ぬ直前まで健康でいたいと思っとるんじゃ。
ばあさん、カレーライスおかわり、ガクッ」
「ありゃ、じいさん死んじゃったよ」
【これぞ男】
「究極の選択です。
ウンコ味のカレーとカレー味のウンコ、食べるとしたらどっち?」
「両方いただこうか、大盛で」
【これぞ変態】
「超簡単な選択です。
カレー味のカレーとウンコ味のウンコ、食べるとしたらどっち?」
「ウンコ味のウンコをいただこうか、大盛で」
【長閑な昼下がり】
「パープルだよ、佐々木パープル。
お婆ちゃんが紫色好きだからって、そんな名前子供に付ける?」
「まだパープルならいいほうだよ。
私なんて無限子だよ、田中無限子。
長生きするように無限子なんて私の両親頭ぶっ飛んでるよ」
2人は河川敷の土手でお菓子を食べながら自分の名前について不満を言い合っていた。
この時この2人が6年後、人類を滅亡の危機から救うことになろうとは誰も知る由も無かった。
でもそれはまた別のお話。