かつて一般高校生だった僕が、専門学校での2年間で、ゲームを22作品作った話
初めてNoteを利用してみました!
皆さん初めまして!
僕はゲームプランナー / ゲームデザインナーを志望する専門学生です。
4年制の専門学校であり、現在は3回生として作品制作に励んでいます。
SNSアカウントでも活動していますのでフォローよろしくおねがいします!
Twitter / https://twitter.com/toyota_ryuto
Facebook / https://www.facebook.com/profile.php?id=100022092432436
今回は、今までごく普通の高校生だった僕が、専門学校に入った2年間で20作品のゲームを完成させるに至った様々な体験談についてお話ししたいと思います。
こんな人に見てほしい!
・ゲームを完成させるにはどうすれば良いかと悩んでいる学生さん
・ゲームを作りたいと思っているが、中々踏み出せない学生さん
・初心者の自分でもゲーム制作できるだろうかと不安な学生さん
最後まで読んでいただけると幸いです。
1,高校生頃の僕
僕は普通科高校出身です。
普通に部活をして、テスト前に焦ってテスト勉強したり、お昼休みに友達とスマホゲームをしたりとごく普通の高校生活を送っていました。
パソコンも知識がなく、スペックの低いものを使っていたためPCゲームなどはほとんどできておらず、主にスマホゲームで遊んでいました。
ゲーム業界を目指す皆さんの中には、工業高校出身で高校生の頃からUnityを触っていたり、プログラミングをしていたという経験がある方もいると思います。専門学校入学当初は僕もそんな人達を見て、ただただ凄いなぁと思っていました。なんとなく、入学した時点で既に差ができていると感じていました。
2,初めて体感するゲーム業界
Bitsummit 7 SPIRITS にボランティアスタッフとして参加しました。
こういったオフラインでのゲームイベントに参加することは初めてだったため、現場のクリエイターの方々と直にお話することは中々緊張しましたが、沢山の方とお話できたり名刺交換できたことは今でもいい思い出です。
その会場のゲーム業界の熱気と活気に満ち溢れた熱量を浴びて、僕はゲーム制作に対するやる気が向上し、ここからゲームを制作していくようになりました。また会場で会ったクリエイターの方々とお話した際に「来年は出展側で出ます」と宣言したことも活力の源になりました。
3,初めてのアンリアルエンジン
ゲームを作りたいとは思ったもののコードを書くことがとても嫌いで、Unityでもチュートリアルなどを見てブロック崩しを作ってみたのですが既に世の中にあるゲームを作るだけの作業はあまり楽しくありませんでした。
そんな僕が出会った最高のゲームエンジン。
それが【Unreal Engine 4】でした。
このゲームエンジンはコードを書くものとは違い、ノードベースでプログラムを組むことができます。
簡単に言うと機能と機能が線で繋げるだけでゲームが作れるゲームエンジンなのです!
例) 敵をスポーンする機能ーー5秒後ーープレイヤーに向かってくる
このようにつなげると敵がスポーンして5秒後にプレイヤーの方向に
向かってくるというプログラムを繋げるだけで組むことができます。
他にもグラフィックが最初の段階からとても綺麗だったり、移動と操作がすでに実装されたプレイヤーが初期から入っていたりと最初からクオリティの高いテンプレートが組み込まれている点が僕としては最高でした。
このゲームエンジンに出会った僕は、チュートリアルを見て苦戦しながらも初めてゲームを一つ作りました。
ここが僕のゲーム制作の始まりでした。
4,ゲーム制作サークルに所属
ゲームを個人で作って公表していたこともあり、知り合いからチームでゲームを制作するサークルにスカウトされ、途中から参加することになりました。そこはゲームを作りたいという意欲のある先輩や同級生たちが集まる場でした。周りにゲームを作る人がおらず浮いている状態の中、同じような志を持った人たちと出会えたことは、僕のゲーム制作人生においてとても大きな分岐点だったと感じています。
5,初めてのゲームジャム
初めてのゲームジャムは学校で行われたゲームジャムでした。
締め切りに追われる焦りと夜中まで作業するしんどさからゲーム制作の大変さを痛感したと同時に、ゲームがだんだんと形になっていくワクワク感から生まれるアドレナリンによりゲーム制作の楽しさを感じました。
また合宿みたいな感じでワイワイ制作を行えたのもとても楽しかった印象があります。
このゲームジャムを経て、GGJやBitsummitゲームジャムなどに参加するようになっていきました。
規模が大きなゲームジャムは特に、他校の学生やプロのクリエイターの方々と接することのできるいい機会なので参加を強くオススメします!
6,初めてのチーム制作
この時は途中参加だった為、元々は普通のプランナーとして参加しました。
しかし僕にはゲームを個人で制作している経験があったため、ゲームを完成させるまでの流れや必要な項目が把握できたり、プログラム面でもサポートできるためとても強い人材としてチームに貢献できました。
ゲームを制作していたことで、結果としてプランナーも行いつつ、UIのデザインも行い、プログラムも行うという活躍をすることができました。
リーダーとしてではなくメンバー側で参加することで、メンバー側から見てどういった風にチーム運営をすればやりやすいか、などを考えることができました。またこのゲームは文化祭でも展示され、実際に遊んで貰ってフィードバックを貰うという良い体験をすることができました。
7,初めて失敗を経験した2回目のチーム制作
2回目の制作では1回目の反省などを元に、できるだけ抑えた人数で優秀なメンバーだけを集めてチームを制作しようと考え、みんなでメンバーを集めました。しかし管理不足、モチベーションの低下などによりプロジェクトは自然消滅。チームをうまく運営するためにはどうすれば良いかを学ぶことができました。
今思えば、後に成功を収めたチーム制作に必要な大事な経験だったと思います。失敗から得られる経験値は大きいため、失敗するのを恐れる必要はなく、二度同じ失敗しないことを大事にすべきだと今は思っています。
8,短期間で最も多くの作品を制作した1回生の最後
春休みに入り、約1ヶ月間で4本のゲーム作品を個人で制作しました。
元々は1作品程度で考えていたのですが、思ったよりも技術が身についていて早く制作が終わったのと、ゲーム制作イベントや先生からのお声がけなどでゲームを制作する機会が多かったため自然と作品数が多くなりました。
Gaming spirit bombに応募したOVERCOME
https://www.facebook.com/100022092432436/videos/641418746604534/
目が見えない人でも遊べるゲームをテーマに制作したBlind Agent
https://www.facebook.com/100022092432436/videos/647326849347057/
第13回 UE4 ぷちコンに応募したサククール
先生からのオープンキャンパスに展示するゲームを作ってほしいという提案で制作した閻魔の審判 (でかいEnterキーのみで遊べるゲーム)
短い期間でよくここまでゲームを作れたなと今でも思います。
ゲームを制作したいのであれば、ゲームを制作するイベントを探しとりあえず参加してみることでゲームを作ることができます。
9,最も刺激を与えたゲーム
「Ori and the will of the wisps」との出会い
今でも、最も素晴らしいゲームだと思っている作品です。
アクションの爽快感、完成度の高いパズル要素、大迫力の演出、心に染みる音楽、言葉を必要とせずとも伝わるストーリー、難しくはあるが無理ゲーではないゲームデザイン。ゲームにおいて面白いと感じる要素がすべて高クオリティに仕上がっており、プレイしていて感動し衝撃を覚える作品でした!
この出会いから僕は、良いゲームとは何かについて考えるようになりそこから、制作するゲームのクオリティが格段に進化しました。
今の自身のゲーム制作の根底にもなっている作品ですので、ぜひ皆さんにもプレイしていただきたいです。
Ori and the will of the wispsをプレイしたいという方はこちら
https://store.steampowered.com/app/1057090/Ori_and_the_Will_of_the_Wisps/?l=japanese
10,チームで初めてコンテストに挑戦
2回生になりゲーム大賞アマチュア部門に応募するゲーム制作を行いました。
この経験から高いクオリティできちんとゲームとして不自由なく遊べるように完成させることの難しさを学び、コロナ禍という事もあり、初めてのオンラインのみでのチーム制作の難しさを実感しました。
更にオンラインのみでの制作でメンバーのモチベーションが低下してしまった結果、ほぼ一人で作ることになった作品でもあります。
僕は多くのゲーム制作経験を経て、ゲームを完成させることの大切さを重視しているので大丈夫でしたが、心身共にかなり疲労したことを覚えています。
最終的にはゲーム大賞アマチュア部門 1次審査通過
Bitsummit外伝出展
ゲームクリエイター甲子園 篠崎泰弘賞
京都コンピュータ学院 入学案内掲載 という成果を残すことができました。
制作したゲーム「あめいろの旅」の動画はこちら
11,結果を残すと誓ったチーム制作
「良いゲームを作りたい」という思いでチームを集めたゲーム制作。
自分の良いゲームの条件として、新しいゲームシステム、美しいグラフィック、美しい音楽だと定義し制作に臨みました。
今までのゲームでは、"新しいゲームシステム" と "美しいグラフィック" はできていましたが、"美しい音楽" の部分がメンバー不足等でできていませんでした。
すべての要素を確実にクリアするために、僕は音楽をテーマにゲームを制作しようと考えました。そしてチームのリーダーとして、自分についてきてくれるなら結果としてメンバーに返すという信念でゲーム制作に臨みました。
チームメンバーは色んな事ができるプランナー3人 プログラマー1人 サウンド1人 デザイナー1人 の系6人で制作を行いました。
GFF AWARD2021に応募するため、期間は4か月。
今までで最も短い時間と人数で最も大きなゲームを制作したかなり大変な制作になりました。
チームのリーダーとして何があっても責任をとり、何としてでも結果で返すという覚悟で挑んだこの制作。その覚悟から、自分としてもオンラインという環境の中で最高のチーム運営を行えたと感じています。
結果
GFF AWARD 2021 一次審査通過
KCG AWARD 2021 最優秀賞
GameVket出展
宣言通り、チームメンバーに対して結果で返すことができました!
現在でもこのゲームで様々なゲームイベント等への参加を計画していますので興味がある方はぜひチェックしていただけると幸いです。
制作したゲーム「音庭のエイン ~魔法仕掛けの調律師~」のPVはこちら
ゲームとサウンドトラックの販売サイトはこちら
12,そして今現在...
ゲーム大賞アマチュア部門の応募作品制作に日々追われています笑
就活準備中でポートフォリオなどの制作などにも取り掛かっています。
ポートフォリオサイトであれば既にありますので少しでも僕に興味を持ってくださる方がいましたら是非以下のポートフォリオサイトをご覧ください。
【ポートフォリオサイト】https://www.toyotaryuto.net/
toyotaryuto.net (豊田龍斗 ドット ネット)
(自分の名前.comで検索すると自分のサイトがでてくるのなんか面白い)
Q&A
〇なぜゲーム制作のモチベーションが続くのか
・周りがやっていないからやっている自分が浮く気がしてできない
→ 浮きます、しかしいい意味で。学内でいい意味で浮くことは必要です。専門学校の中では大多数のやっていることが正義ではありません。そういった何もしない人たちは浮かずに水中に沈むだけでそのうち消えていきます。
専門学校でどういう人間がいい意味で浮くかは「チェイサーゲーム」という漫画がとてもオススメです。
専門学校に通う自分として正直な意見を言わせていただくとこの漫画の20話~23話ででてくる主人公の専門学校時代のお話はかなりリアルです。
https://www.famitsu.com/serial/chasergame/
これを見れば実際にゲーム業界に就職できるような人はどっち側の人かが良くわかるかと思います。周囲に流されず自分の強い意志をもってこれからも頑張ってください。
・やる気のでる環境作り
ゲーム制作は環境作りも大事です。
自分と同じ熱量を持った人間同士で制作を行わないとどうしてもやる気などにズレが出てしまいます。
特に学校生活で普段絡む人たちも多少は考えた方がいいかもしれません。
日本人は流されやすいため、周囲が「めんどくさいからやらなくていいやん」「そんなことよりゲームしようぜ」となると流されてしまい、全然活動できなくなってしまいます。そういった人達は、正直重りになってしまいます。ただ、友達は大事ですので友達はしっかりと作るようにしておきましょう。ゲーム制作などの活動を行っていけば、自然と注目が集まり自分と同じようなやる気を持った人間が自然と、周りに集まっていきます。ゲーム制作仲間で友達とかだとなおいいですね ♪
・作りたいから作る
僕のモチベーションは「作りたいものがあるから作る!」これだけです笑
プランナーなので面白いゲームを考えることが好きです。しかしその多くは実際にゲーム化することはなく埋もれていってしまいます。
僕は、ゲームクリエイターになりたくて専門学校に入ったので、作りたいから作るというのは普通なお話です。
作れない理由などが邪魔をして決して表面には出てきませんが、きっと皆さんの中にはこの気持ちがあるはずです。
作りたい?作りたい!じゃあ作ろう!う~んだってごにょごよ...
僕としては、正直これは言い訳にしかなりません。ごにょごにょの部分についてはまた下の方の質問で回答しています。
ゲーム作りたいなら作ろう!回り道をする必要はありません!
〇どうやって時間を作っているのか
僕はこの2年間バイトをしていませんでした(今はしています)。
恐らくこの中には、生活していくためにバイトをしなければいけない方々もいるかと思います。そういった人たちに比べれば僕はかなり恵まれた環境にいます。しかしとにかく暇さえあれば、バイトを入れまくっている人もいると思います。そういう人にゲーム作らないの?と聞くとバイトがあるからとよく聞きます。果たしてバイトをしていてゲーム業界に就職できるのでしょうか?
学生時代はバイトが忙しくてゲーム作れませんでしたという人と学生時代は家庭の事情でバイトが忙しかったですが、なんとか時間を見つけながら1年かけてゲームを制作しました、という人ならどちらをとるでしょうか?
バイトをしていることが悪いわけではありません。しかし学生の仕事は勉強です。つまりバイトはあくまで副業です。まずは本業の時間を大事にしましょう。課題以外でゲームを制作したり勉強したりすることは趣味ではありません、本業の一環です。
なのでバイトは本業に支障がでない程度、なんなら本業のブーストになる丁度いいくらいにしておいた方がいいかもしれません。
ちなみにバイトはゲーム開発の資金調達と社会経験のために1回はやっておいた方がいいです(なので今バイトしてます笑)
〇どうやって技術を身に着けたのか
僕の周りでは学校に置かれている本から学び始める人が多いんですが、ゲームを作りたいから技術を学びたいと考えている人には "ゲームが完成するチュートリアル" をオススメします。
当時の僕はこちらのチュートリアルを3周するほど勉強していました。
https://unrealengine.hatenablog.com/entry/2015/07/05/180000
わかりやすく、チュートリアルをクリアするだけでゲームが完成するのでとてもオススメです。
他にも、僕自身が作成したチュートリアルもありますのでそちらもぜひ試してみてください!
https://unrealtoyo.hatenablog.jp/entry/2019/11/27/024548
技術の身に着け方は "行動" すなわち欲しい情報をとにかく調べることです。
僕も持っている知識はほぼ全て、ネットや本から得た知識であり誰かから教えてもらったことはほとんどありません。
Unreal Engineについての情報であれば、日本語でも多くでてきます。
日本語で調べて見つからない場合は英語で検索してみるともっと沢山でてくるのでオススメです。特にYoutubeなどは英語がわからなくても同じ操作をすればできるのでオススメです。
今の時代、技術は必ずネット上に転がっています。
それでも見つからない場合はコミュニティやTwitter等で質問してみてください。(くれぐれも失礼のないように)
思っているよりも丁寧に返事を返してくださる方が多いと思いますよ ♪
〇どうやったらいいアイデアが思いつくのか
普段からアイデアを考える習慣を身に着けることです。考えるアイデア全てが百発百中で面白いなんて人はそうそういないでしょう。数を出すことで、やがていいアイデアが生まれてきているのだと思います。
そして新しいをものを生み出さないと!という考えはどんどんハードルがあがっていきます。今までに無いようなゲームを生み出すのは相当難しいです。面白さというものは出尽くしているとも言われているので、少し思考を変えてユーザー体験の部分を新しくしてみましょう。同じジャンルのゲームでも飽きず面白いのはユーザー体験の部分が違うためです。
また視野を広げてみるのもいいかもしれません。
例えばこの世のすべてのものはゲームにできると考えてみると、とてつもなく視野を広げることができます。身の回りのものや最新技術、話題などからゲームを考えたりしてみるのもいいかもしれません。
〇最後に
ゲーム制作はもちろんハードルが高いと思います。
しかしゲームエンジンなどが普及した今、昔よりゲーム制作のハードルが下がっていることは明らかです。
今では芸能人の方々がゲームを作ったという記事もちらほら見かけます。
といった感じでやる気、努力、情熱さえあれば、以外とゲームって誰でも作れます!
なので皆さんもぜひゲーム制作に挑戦してみてください!
この他の質問等ありましたら以下の質問箱までお気軽にお願いします。
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